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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第35話 なのはVSバルトマン
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あるんだ!!お前はただ足手まといになるだけだ!!!」
「バルトさん、流石にそこまで………!!」

直ぐに訂正させようとしたなのはを目で制した。
ヴィヴィオは俯いているがその肩は震えていた。


「………ねえバルト」
「………何だ?」
「何で私なの?私は誰なの…………?」

顔を上げて話すヴィヴィオは今にも泣き出しそうな顔であった。

「お前はヴィヴィオ・ベルバイン。元気が取り柄の生意気なガキで俺の大事な娘だ」
「でも私もバルトもクローンで………」
「知ったことか!血が繋がっていようが繋がっていまいが関係ねえ!!世の中には血の繋がってない家族のために無茶するバカや命まで懸けて戦った男だっているんだ。血やクローンとか関係ねえ!!!
………俺達は家族だヴィヴィオ」

涙を拭うヴィヴィオ抱き寄せ、頭を撫でながら優しくバルトはそう答えた。

「だからこそ父親としてお前を脅かす奴はぶっ飛ばす!!………だから少しお前から離れるが我慢してくれ。なっ?」
「うん………!!」

そんなバルトの言葉にヴィヴィオは静かに頷いた。

「良かったねヴィヴィオちゃん………」

今度はなのはがヴィヴィオを後ろから包み込むように抱き締めた。

「バルトさん、何かスッキリした顔してますね」
「ああ、一番の悩みの種が消えたからな。………なのは、ヴィヴィオを頼むぞ。敵はバルトマンじゃない。まだヴィヴィオの事がバレていない以上時間はあるが、ヴィヴィオを利用されればそれこそミッドチルダは崩壊するかもしれん」
「バルトさん、何の話ですか………?それにヴィヴィオちゃんを狙う理由って………」
「全てが済んだら教えるさ。今教えたところでこの六課の立場を危うくするだけかもしれない」
「そう………」
「そうだ、最後に聞いていいか?何で俺がクローンだと知っていたんだ?」
「今日はやてちゃんとシャマルさんに言われたの。前回の身体検査で密かに行ったDNA検査でバルトマン・ゲーハルトとそう変わらない結果になったって。………だけど私は関係ないって思った。だってバルトさんはバルトさんだから………」
「本当、お前って奴は………」

再度抱き締め、そう呟くバルト。

「バルトさん………」

軽く赤みた顔で口を近づけるなのは。
しかしその顔はバルトの手によって遮られた。

「悪いがこんな色んな人に見られている時にする気はない。野郎共を敵にもしたくないし、何より六課の狸隊長に弱味を握られたくない」
「そ、そうですね………」

残念そうに俯くなのは。
そんななのはにバルトはため息を吐いて、

「だから………今度な」
「は、はい!!」

耳元で言われたバルトの言葉で笑顔が戻った。

「じゃ、多分2、3日したら戻る」


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