世界と世界
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もかかってしまったせいで俺たちは連邦に敗北した。俺たちに世界に恐ろしい量産機が出来ていたのさ、これがな。
ゲシュペンストだ、この世界のゲシュペンストはそうでもないが、俺たちの世界のゲシュペンストシリーズはフレームの構造上、手を加えるのが容易だった。最終的に、低コスト・高性能の量産機に、1機で戦況を変えられる究極の機動兵機になり、そのほとんどがゲシュペンストをもとにして造られた、高性能な量産型となって行った。特に量産型ゲシュペンストMK‐Uは三千機も作られ、隊長機としてゲシュペンストMK-Vが作られた。
「アクセル隊長一ついいでしょうか?」
アクセルの話を聞いていたラミアがアクセルの会話に入ってきた。
「それはもしかして、ゲシュペンストは姿形が変化していたのでございますか?まるで化け物のように」
ラミアは自分たちの世界のゲシュペンストMK-Vを思い出しながらアクセルに向かって言葉を発した。
「?……それはどういう意味だ?確かにゲシュペンストは一機で戦況を変える程の力があるが、それは所詮機体としてだ。化け物のような性能だったかもしれんがソウルゲインが勝てない程ではない。確かに俺が向かった世界には化け物のような機体があった。いや、あれを機体と言っていいのかわからんが、ゲシュペンストMK-Vは変形もしなければ、変態もしない、これがな」
その話を聞いていたタスクは気づいた。アルトアイゼンはもともとマリオン博士がゲシュペンストMK-Vとして作った機体であることに。
「それじゃあアクセルさんに世界にアルトが隊長機として採用されているんっすか?」
「あんなものが隊長機にされてたまるか、俺は乗れたが、あんなのに乗れるのはキョウスケ・ナンブかアラドしかいないだろうな」
アクセルは昨日のシミュレーターを思い出していった。一般のパイロットが乗れるわけがないと感じたアクセルはあんなのが量産されたら、たまらないと思った。
「俺たちの世界のゲシュペンストMK-Vはもっとまともだ、あんなのゲテモノではない。確かに俺たちの世界ではアルトアイゼンとヴァイスリッターは量産型ゲシュペンストMK-Uのカスタム機だったが、アルトアイゼンは殆んど使われていなかった気がする。アルトアイゼンとは別の機体だ」
それで俺たちはWシリーズと連邦の腐敗によって見限った連邦の兵士や元ジオンの兵士だった。俺たちは一つの理想のために闘った。それが常に闘争の溢れている世界だ。インスペクター事件の時俺たちは手を組んで闘っていた。確かに俺たちは生きていた。だが今の戦闘はまるで上層部の駒で闘わされていた。俺たちには上も関係ない俺たち兵士に必要なのは闘争だと感じた。よって俺たちは連邦へクーデターを決行した。だが所詮は数によって負けた。しかも大敗といってもいいほどにな、連邦の奴らは俺
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