暁 〜小説投稿サイト〜
異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第二十一話 最新刊出ましたね。それはいいのですが矛盾が起きて色々変更す
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いか………?」
呟いて遥か後方を気にして足を止める。そこを好機として後方にいた巨人族が杖を掲げ、稲妻を放つ。
「まだ抑えた方がいいか」
証は何でもないかのように紫電を纏った手を翳して掻き消す。そのまま長槍を構え彼の五倍以上の背丈の巨人族を吹っ飛ばしながら、後衛もズタズタにしていく。しかし、その突進を重装備の巨人族が受け止める。
鋼の盾と堅牢な鎧を装備したその巨人族は紅槍を盾に食い込ませて受け止めていた。守りの重鎮なのか動揺せずに踏みとどまっている。
「中々強そうではあるけど、それでは無理だ」
証は左手を離して、自ら作製した西洋剣をギフトカードから取り出し、何でもないかのように鎧ごと盾を両断した。
「………ッ???」
「思ったよりも硬かったな。くそ、気に入ってたのに」
ポキン。と証の持っていた西洋剣が折れた。鋼鉄を切断したのだから当然だが。
「仕方ない、新しいの作るか」
呟いてギフトカードから"天国"を取り出し、無防備な巨人族を切り裂く。
後衛の残りを見ると既に撤退してしまっていた。
「前衛をほっぽり出すとは酷い奴らだ。………そろそろ戻るか」
そう言って一枚のお札のようなものを取り出す。
「使いたくないな〜」
証が使うのをためらっている物は、空間転移符。文字通り指定した場所に空間転移できるのだが、
「高いんだよな。使いたくない」
希少とかいうレベルの物ではなく、世界に数枚というレベルの代物だった。
"境界門"なる物で自由に転移できる者がいると知って驚愕したのは記憶に新しい。
「使うしかないか……、死なれたら元も子もないか」
そう呟いて札を破った。
▽
"アンダーウッド" 貴賓室。
「………はぁ」
外で行われている戦闘音を聞いて女性店員はこの日何度かもわからない溜息を吐いた。
(どうしてあんな問題児を白夜叉様は護衛に付けたのかやら………)
確かに実力はあるかもしれないが、それでも護衛対象をほったらかして戦いにいくのだ。明らかに護るのには向いていない気がする。
(これ以上考えても何も出てこないでしょうし、自分の身位は守らなくては)
気を取り直した時、ふと扉の前に人の気配があることに気付く。この非常時にこんなところにいるのはおかしいと思い、扉越しに声を掛ける。
「そこにいるのは誰ですか?」
声をかけた刹那、バンッ、とドアを蹴り開けて女性店員に一瞬で距離を詰める___ローブを被った子供。
「な!?」
身を守る暇さえなくナイフが店員を貫こうとして、
「と、本当にギリギリだったな」
「!?」
魔法陣とともに現れた証が何でもないかのようにナイフを弾き
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