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異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第二十一話 最新刊出ましたね。それはいいのですが矛盾が起きて色々変更す
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離れたらあなたが危険だよ」
窓に目を向けながら真剣に話しかける証は軽薄な表情を無くし、戦闘に対する獰猛な笑みを浮かべ始めている。サラはその言葉に頷きながら応える。
「大丈夫です、特使殿。ある程度の襲撃ならばここ最近続いています。同志も警戒しているはずなのでお任せくださ___」
「大変です議長!! て、堤防を越えられました! 二百の巨人族もの襲撃で苦戦しています! 前線の同志からは救援の要請が来ています!!」
「堤防を抜けられただと!? ………かつてない規模の襲撃だな。Wニ翼Wの戦車にも救援を向かわせろ! 私もすぐに向かう!!」
「は、はい!」
伝令を見送ったサラは証たちに振り向いて頭を下げる。
「申し訳ありません。これから巨人族の撃退に向かいます。アンダーウッドの主賓室ならば安全でしょう。そこへ避難していただければ、」
「仕方ないか、俺も手伝いますよ」
一瞬で掌を返す証。女性店員は証のいい加減さに頭を抱えた。
___この男も問題児なのだと___
____WアンダーウッドW堤防の近辺。
「数は、………今は百八十ちょっとか、かなり押されていますね」
「ああ、だがWニ翼Wの救援も来るから持ち堪えられるだろう」
証は炎翼を放出するサラと並走して跳んでいる。W精霊の羽Wは元の持ち主程度の重さしか飛ばすことができない。なので証が使うと風の足場を作り出し、その上を走るような感じに使われている。空中で自由自在に方向転換できるのでかなり証が重宝している恩恵である。
「ん〜、中心に精鋭がいるみたいですね。前線が崩れたら一気に決めるつもりかな~」
「そうか、なら私がそこを抑えて、」
「俺が行きますよ。特使のほうも危険ですけどあなたも倒されたら不味いですよ」
「む、そうか。しかしそんな危険なことをさせるわけには___」
「では頑張って前線を支えといてください~」
問答無用で巨人族の中心へ突っ込んで行く。サラは不安に思いながらも前線を指揮するために降りて行った。
▽
「さて、早めに終わらせないとまた文句を言われそうだ」
テキトーに呟きながら紅い長槍を構える。死地に来たという重圧はない。上空から来たのにも関わらず完全に気配を殺して巨人族の中心に降り立った証は、隣にいた無警戒の巨人族を切り裂く。
「ギャアアアアァァァァ!?」
何をされたか分からないまま倒れ伏す巨人族に他の巨人達が気付いた時には、既に七人目の巨人族の心臓を貫いていた。
「っ………!?」
ようやく異変に気づいた巨人族もその瞬間に命を刈り取られていく。巨人族は前衛より中衛が先に崩壊するという異様な状態となった。
「そろそろ戻らないと不味
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