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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第166話】
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……じゃあセシリアさんは?」
篠ノ之の答えが大した事がないと、直ぐ様セシリアへと質問が移った。
突然の事に、セシリアも目を白黒させながらも軽く咳払いし――。
「こほん。 わたくしもジュニアスクール時代はひたすらISの勉強だけでしたので……。 恋をする余裕はありませんでしたわ」
「成る程成る程……。 だから代表候補生に選ばれるほどの実力なんだ♪ ……じゃあ次はシャルロットさんっ」
「ぼ、僕っ!?」
シャル自身もまさか質問がくるとは思わなかったのか、吃驚しつつ。
「……僕もその頃はいなかったかな? 好い人はいっぱいいたけどね、あはは。 それに、フランスでも僕は田舎の方だったから」
そういえば女子が男に言う好い人は【どうでもいい人】という意味が含まれてるらしい……。
その場合は絶対恋愛対象にならないとか……。
「そっかぁ。 うーん、専用機持ちは皆中学時代は想い人居ないのかな……? ……ラウラさんは?」
「私か? 教官がそうだ」
そう言い切るラウラの表情は「何を当たり前の事を言ってる?」といった表情をしていた。
ラウラにとっての中学時代=軍に居た時期だし、織斑先生という答えが出るのは必然だろう。
「それもそっか。 ……じゃあ……有坂くんと織斑先生、選ぶならどっち?」
「……!? そ、それは……」
ラウラが困ったように眉を八の字に下げる。
ふと織斑先生を見ると軽く微笑しているように見える――。
てか本人達が居るなかだと選びにくいだろう。
本当に選べないのか段々と慌ただしく表情を変えるラウラを、一組女子は微笑ましく見ていた。
「ふふっ。 ラウラさん可愛いなぁ」
「なっ!? …………ふしゅぅ……」
可愛いと言われ、ボシュッという音が聞こえて一気に顔が真っ赤に染まるラウラ。
本当に変わったよな、ラウラ。
小さなきっかけは親父が作ったかもしれないが、そこから変わったのはラウラ自身だし――。
……と、そんな考えを遮るようにバス内に――。
「そういえば有坂くんは中学時代、誰か好きな人や憧れた人とか居なかったの?」
「う? 俺か??」
その質問に、何故かクラス一同全員興味あるのか目を輝かせていた。
「……秘密です」
「えーっ。 秘密にしないで教えてよー」
「いや、言えば機嫌悪くなる奴が数名いるから。 だから秘密。 てか一夏の方を聞く方が良くないか?」
そう言って一夏に話題を変えようとするのだが――。
「織斑くんは前に聞いたけどそんな人居ないって。 強いてあげるなら織斑先生って
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