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東方転生者の旅路
プロローグ

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「-----ここは…死後の世界か?」

僕、想相 拓真は目をさました。

「ふっ、自殺をしたら天国に行けないなんて言ったのは誰だろうな(キリッ)」

自分の今の居場所は…木の上か。見渡す限り木、木、木。僕が首を吊ったた自室ではないし、ここは天国だろう。
(?)
 自分の頭を掻いていてふと気づいた。

「(これは…耳?)」

人間のではない、獣の…特に猫に当たるものだ。 
 ----もしかして此処は天国ではなく、現世であって僕は猫にでも転生したというのか!?
確証を得るため、手と足など四伎も見てみるが…

「…なんだtdn肉球か。」

完全猫だ-----いや待て、ならなぜ人語喋れるんだ?

「おや、尻尾の数が?」

 見ると、尻尾は普通の一本ではなく二本だった。

「猫又…」

それが一番しっくりくる。 しかし猫又って妖怪じゃないか、、、、               (とんでもない世界に転生したみたいだな…)

「ううん、そんなことは重要じゃない。」

自分が死ぬ直前に願ったこと、それは------

「自分の存在意義のある世界、そんな世界に生まれることができたならば…」

ふと、そう呟いた。
(きっと今の状況は、その願いが叶った結果なんだろうな)
なら、今度はちゃんと寿命をまっとうして生きようじゃないか!…妖怪に寿命が有るかは不明だけど。
 僕はそう心得て、自分の乗っている木から辺りを一望した。
   
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