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ヘタリア大帝国
TURN94 ソビエト参戦その十
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「狙って攻撃をして」
「今のドクツ軍の艦艇には防空態勢がない」
「つまりそれを使って」
「そうだ、まずはマンシュタインだ」 
 他ならぬ彼を攻めろというのだ。
「あの男を何とかすれば砲撃はなくなる、あの的確な長距離攻撃がな」
「それは助かります」
 ロンメルが言って来た。
「正直なところあの人の砲撃は驚異ですからね」
「ロンメルから見てもだな」
「はい、味方ならばこの上なく頼もしいですが」
 それが敵に回ればというのだ。
「あの正確かつ圧倒的な火力での長距離攻撃はドクツ軍の武器の一つでした」
「御前の機動攻撃と同じくな」
「はい、トリエステ提督も名将ですが」
 マンシュタインはまた別格だった。
「あの人の攻撃があるとないのとで大違いです」
「ではだ」
「ええ、まずはね」
 こう言ってそしてであった。
 まずはマンシュタインを狙うことにした、そしてだった。
 レーティアはそのトリエステ達も見て言う。
「ロンメル、そしてプロイセン君」
「はい、俺達はですね」
「機動力を活かしてだな」
「そうだ、敵の側面に回ってくれ」
 そのうえで攻撃してくれというのだ。
「エルミーと先生は敵の後方だ」
「潜水艦はですね」
「今のうちに回れ」
「わかりました」
「私は祖国君、オーストリア君と共に主力部隊を率いて正面から攻める」
「それでは」
「はい、それでは」
 こう話してそのうえでだった。
 まずはグレシアの機動部隊から艦載機を放つ、日本から借りた艦載機達が次々と飛び立ちそうしてだった。
 防空システムのないマンシュタイン艦隊に向かう、そして。
 マンシュタインの戦艦を即座に大破させた、大破させたのは彼の戦艦だけで他の艦艇はこれといってダメージを受けていなかった。
 だがレーティアはこのことに満足してグレシアにこう言った。
「よくやってくれた」
「これでいいのね」
「どんな猛獣も頭を叩けば倒れる」
 だからだというのだ。
「これでいい、後はだ」
「ええ、後はね」
「トリエステだけだ、彼女も強いが」
 それでもだというのだ。
「これだけの顔触れなら勝てる」
「それではですね」
「三方向から同時に攻撃を仕掛ける」
 既に潜水艦艦隊は大きく迂回している、このことを把握してだった。
「ではいいな」
「ああ、じゃあやるか」
「マンシュタイン、トリエステ、二人共願わくば」
 これはレーティアの心の言葉だ、それを今出すのだった。
「また私のところに戻ってくれ、ドクツの為に」
「その為にもよね」
「ここは倒させてもらう」
 こうグレシアに返す。
「捕虜としてな」
「そういうことね。マンシュタイン元帥は何とかしたから」
 艦載機でその動きを止めた、そして次はだった。
「後は
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