死神ですけど、何か?
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、幽霊の声が聞こえる少女は少し微笑む。
「だったら彼を信じましょう。彼は、きっと、あの人をどうにかしてくれる。」
明はそっと死神、と呼ばれる男と闘う自分の執事の姿を見た。
とにかく相手は速かった。当然、人間レベルではない。自分でもついていくのがギリギリか間に合わないほどの速度。身体もそうだが何より・・・・・、
(この槍・・・・・。なにかがおかしい。)
そう、槍だった。相手が振るうのは長くて太い槍。そんな槍を有馬は苦も無く自由に振るう。しかも槍自体がかなりの速度で突き出される。槍が出るたびに周りの空気が振るえる。先程宏助の頬をかすったときには僅かながらに血が出た。宏助の身体からだ。槍はかなりの貫通力を持っているとしか考えられない。それこそ化け物を貫けるような。
「クソっっツ!」
怒りとともに渾身の右ストレート。しかし、それはその後ろにある空気に振動を与えるだけ。男は既に俺の左に回りこんでいる。
「隙が有りすぎるなぁ。」
そういって有馬は、俺に向かって槍を突き出す。『二回』だ。
一発目、俺は反射神経で避ける。槍ではなく、槍によって生み出された空気の振動攻撃だ。
が、反った体はそこで隙が生まれ・・・・・、
空気の振動ではない固体である槍が、宏助の腹に刺さった。
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