第10話:未来は常に予定外!?
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この村に1軒だけ地下室があるお宅が在るの……その地下室で待ってるから、貴方も来てちょうだい。待てるからね!」
「お、おい……ちょ、待て……ちょっと待てよコラ!」
結局、驚きは吹き飛ばされ嬉しさを身体に纏い、半透明女は一方的に話をして去って行った……
何だあの半透明女は!? 何だってあんなKYを派遣するんだ? エルフ族も人材不足なのか?
大体……地下室のある家って、俺んちだろ!
自宅だから問題ないけど、余所様のお宅だったら勝手に侵入するわけにいかないだろう。
アイツふざけんなよマジで……こっちの都合も、人々への迷惑も、何考えてねーじゃんかよ!
兎にも角にも激怒中の俺はダッシュで自宅へ舞い戻る。
玄関入って即座に地下! 予定通り半透明女が待機中……
俺は勢いをそのままに半透明女へ体当たり!
だがヒラリと避けられ、置いてあった空樽群へ突っ込む。
「あらあら元気ね。やっぱり子供は元気でなくっちゃね!」
痛い……体中が痛いのもさることながら、チロルとスドー君の悲しそうな視線がなお痛い。
「避けんなよ!」
「そんな事より聞いて! 私の居る妖精の村が大ピンチなの。貴方の居る世界にも影響が出る事だから、貴方に力を貸してもらいたいの。詳しい事はポワン様に聞いて!」
俺の怒りを完全無視(気付いてもいない)し、一方的に話を進め俺の手を取り勝手に妖精の村へ連れ去る半透明女……
ちょっとは俺の話を聞けよ!
(妖精の村)
辺り一面銀世界の村に連れてこられた俺達……勿論チロルとスドー君も、予定通り巻き込まれました。
「ちょ、俺の話を……「いいから早く来てよ!」
半透明女は相変わらず俺の話を聞かず腕を引っ張り強制連行します。
この娘、結構力強いの……
俺ちゃんね……ズルズルと引き摺られてるの……
でもね……階段くらいは歩かせて欲しかった。
段差で頭やら身体やらをガンガン打ち付けちゃったの。
顔だけは死守したけど、もう俺ちゃんボロボロ……
こいつゼッテー許さねー!
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