第一話
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するとその直前で―――――
「神田殿、イノセンスを発見いたしました」
彼のゴーレムに探索部隊からの連絡が入った。
じゃあこれは何だ?そう思った時には鏡に触れていて、次の瞬間にはここに来ていた。
素早く周囲の状況を確認すると、そこには神田よりも少し年下の男女が皆同じ服装で彼を見つめていた。
ここは何らかの組織なのだろうか?
すぐさまゴーレムで連絡をとりたかったが、正体も分からない相手を前に隙を見せることは出来なかった。
「何なのかしら!貴女はいった……え?」
自分で判断するのもこれが限界だったので、一番近くにいた褐色の女に声をかけることにした。
もちろん六幻の切っ先を向けて、である。
「テメェに質問だ。ここはどこだ?」
いろいろ聞きたいことがあったが、まずは現在地を尋ねた。
「あ、貴方いきなり刃を向けるなんてそれが人にものを尋ねる態度なのかしら?」
女の言葉は最もだったので、神田は舌打ちをしつつも六幻を下ろした。
しかし、いつでも応戦出来るようにイノセンスは発動させたままにしておいた。
「それで、ここはどこなんだ?」
「ここはハルケギニアのトリステイン魔法学院よ。貴方は平民かしら?」
――――――――
没案2
「ハルケギニアに生きとし生ける者よ、我の呼び掛けに応じ馳せ参じたまえ!!」
目の前では彼女の得意魔法である「火」の渦が現れ、熱気がこちらにまで及んでくる。
まさに、天に昇らんとする勢いの火にキュルケは驚いた。
(こ、これは…当たりかしらね。火竜かもしれないわ)
「おお、さすがはミス・ツェルプストー。今年は竜が2体も召喚されるとは…」
火の渦の隙間から火竜の皮膚がかいま見えた。
ところが―――
「イノセンス発動。災厄招来‘二幻刀’」
「グオォオオ」
突然聞こえてきた声と共に、火竜が咆哮を放つ。
想定外の事態に教師のコルベールも慌てた。
「み、みんな、速やかに離れるんだっ!ミス・ツェルプストー、君には申し訳ないが最悪、呼び出した火竜は殺すかもしれない。いいね?」
本当はそんなことはしてほしくないが、みんなに危険が及ぶことを事を考えると背に腹はかえられなかった。
「…はい」
生徒全員が避難出来たのを確認したあと
前を見ると黒のロングコートを羽織った黒髪のポニーテールの彼女が火竜と戦いを繰り広げていた。
「ちょ、ちょっと貴女危ないわよっ!速く離れなさい!!」
「チッ…。このAKUMA、六幻でも斬れねぇとは。…腹を狙うか」
黒髪の彼(声の低さからして男のようだ)はキュルケの言葉を聞いていないのか、立ち上がった火竜へ向け加速し出す。
「二幻‘八花螳?’」
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