LAST WAR-ax
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くぞ、ウイングガンダムエピオン!!!」
ウイングエピオンの背中から、黄金の粒子と共に青白い光が噴出す。
サユイラはバーニアのリミッターを外し、操縦桿を全力で押し込んだ。
全身に想像を絶するGがかかり、内臓が圧迫される。
「うおおおぉぉ!!!!!」
「兄さん、いくらなんでも無理だ!!」
フアラが呼びかける。
「無理は承知!しかし、この行動しか人類存亡への道は無い!!!」
「そういうことじゃない!」
サユイラは予想外の返答に一瞬驚くが、すぐに冷静になる。
「俺たちは1人じゃない!!」
フアラの目は笑っていた。
高速で飛行するウイングエピオンの腕を、リラとニコラが掴む。
「俺たちで守るんだ!」
「人類の帰る場所を!」
デュオとトロワが息を合わせてウイングエピオンを放り投げる。
ウイングエピオンが加速する。
デスサイズヘヴンのクロークビットとサンドストームのフィン・ネオ・プラネイトディフェンサーが展開する。
「何もしないで地獄に行くくらいなら、最後まで抗ってやるぜ!!」
「みんなでやれば、ガンダムに不可能はない!!」
デュアルとクアトロによる最大防備で、MSの残骸だらけの宇宙を突っ切っていく。
ソウリュウは右足、グラビトンアームズは左足を、それぞれウイングエピオンの足の裏に合わせ、一気に押し出す。
「諦めていたら俺たちが造られた意味が無い!」
「最後まで望みを捨てない!!」
五神とトリントンの声と共に、ウイングエピオンはさらに加速する。
「明日を信じるんだ!!」
ウイングオメガのツインバスターライフルが残りのエネルギーを全て吐き出し、ウイングエピオンに展開されたクロークビットにぶつける。
加速には十分すぎるエネルギーだった。
「サユイラ!!」
「エルヴ!!」
サユイラとエルヴが互いを呼び合う。
「サユイラ、好きだ!だから…死なないで!!!」
エルヴの想いは、ウイングフェニックスの粒子ブースターと共にウイングエピオンに届き、紅い翼になる。
ウイングエピオンは、物理上ありえないスピードに達していた。
通常の生命体では、そのGに押しつぶされてしまうが、不思議とサユイラは耐えていた。
そのスピードで大気圏に突入する。
そして、そのまま並行移動し、カヲスと地球の間に回りこむ。
機体各部の装甲が悲鳴をあげ、コックピットには異常を知らせる警告音が騒いでいた。
それに見向きもせず、サユイラはグリップを押し込み、カヲスにブレイムを突き刺す。
「私は………」
カヲスの自動防衛システムが抗戦してくるが、フィン・ネオ・プラネイトディフェンサーが全て弾き返す。
「私は………」
カヲスの大気圏突入用シールドが砕け、高熱で燃え尽きる。
「私は………!」
シールドを突破し、幾多もの装甲を貫いていく。
「私は死
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