ガルナ島 最終決戦
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そう叫んだ瞬間、水晶玉がナツの顎にクリーンヒットした。
ひゅん、と薄緑の水晶玉が空中を舞う。
「こちらもそうさせていただきますぞ、火竜君」
「上等!」
そう叫ぶが早いが、ナツは炎を纏った右の拳で水晶玉を叩き割る。
が、ザルティが手をかざしたと同時に、割れた水晶玉は破片が集まり、また1つの水晶玉になった。
「うおぉっ!」
そしてナツの腹に直撃する。
「また直った!」
「私は物体の『時』を操れます。すなわち、水晶を『壊れる前の時間』に戻したのです」
「時!?有り得ねぇ!」
「『時のアーク』は失われた魔法の一種ですからね。次は水晶の『時』を未来へと進めてみましょうか?」
そう言うと、水晶玉はナツの横を凄い勢いですり抜けていった。
「え?」
思わず水晶玉を目で追うナツ。
「うがぁぁっ!」
すると突如、ドガガガガッと爆発が起こった。
「だっ!」
「無駄ですぞ」
「んごっ!」
再び水晶玉を壊すが、また時を戻して直され、ナツの頭の上で跳ねる。
「くそ!」
ナツがまた炎を纏った左の拳で水晶玉を殴り付けようとする。
すると今度はピタッと動きが止まった。
「止まった」
「それはもう・・・時を止める事も出来ますぞ」
「それ・・・人間には効かねーみてーだな」
「おやおや・・・よい所に目をつける。正確には生物には効きません。だからこそ、ウルであるこの氷の時間も元には戻せないのです」
すると、ナツはビシッとザルティに指を向けた。
「はっきり言って、お前等よくわかんねーよ」
「?」
「こいつを復活させてリオンがそれを倒す。リオンってのはそれでいいかもしれねぇが、他の仲間には何の得があるんだ?」
「さあねぇ。私めはつい最近仲間になったばかりなのでね」
「んじゃお前でいいよ。本当の目的は何だよ」
それを聞いたザルティはニヤッと微笑んだ。
「いやはや・・・敵いませんなぁ。ほっほっほっ。零帝様・・・いいえ、あんな小僧ごときにはデリオラはまず倒せませぬ」
「それじゃー大変じゃねーか!オメェが倒すのか!?」
「とんでもございません」
ザルティが首を振る。
「ただ我がものにしたい」
「!」
その言葉に、ナツは少し目を見開いた。
「たとえ不死身の怪物であろうと操る術は存在するのです。あれほどの力、我がものに出来たらさぞ楽しそうではございませぬか」
「なーんだ、くだらねぇな。聞いてソンしたなー」
ナツの態度にザルティから笑みが消える。
「俺はてっきり・・・こう燃えるような目的があってよう・・・そんで・・・」
「ほっほっほっ。あなたにはまだ解りますまい。『力』が必要な時は必
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