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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
九十三話:鬼ごっこで捕まえて
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ゃ、逃げるよ。鬼ごっこだし、あれだけ追いかけられたら。それより、離して」
「嫌だ」

 この体勢で、人前で甘えられても困るんですけど。

 倒れたまま動かない私たちに、幼女その他が近寄ってきます。

「おうじさまー?おにいちゃんー?どうしたのー?」
「おい、ヘンリー!ドーラちゃんの上で寝るなよ!ピエールに言うぞ!」
「ピキー?」

 不思議そうな幼女に既に仲間関係を把握してるコドラン、心配してくれるスラリン。

「大丈夫だよ、スラリン。ありがとう。ヘンリー、もう起きようよ。暗くなってきたし、もう戻ろう」
「そうだぞー。起きろよー。離れろよー」
「もうすぐ、ごはんだよー。いかないと、おかあさんにおこられるんだよー」
「ピキー」

 小動物その他の促しに、渋々起き上がるヘンリー。
 もはや、どっちが子供かわからない。

 重さと拘束から解放されて、私も起き上がったところで。

「ドーラ様、皆も。食事の用意が整ってござります。参りましょう」

 ピエールが、呼びに現れました。

 危ないところだった。
 見られたら、また余計な揉め事が起こるところだった。

 コドランが言うかもしれないが、後で告げ口とかしそうな感じでも無いし。
 言いたくて言うなら、それはそれで。
 口止めしてまで隠すようなことでも無いだろう。


 ということで、汚れたままというのもなんなので全員にキレイキレイしてからみんなで食堂に向かい、仲良く夕食を取って。
 よく遊んで疲れきった幼女は夕食が終わるとその場でうとうとし始めたので、ベッドに運んであげて。

 修道院の客室で、休む準備に入ります。

 コドランもスラリンも、疲れてすぐに眠ってしまいました。

 お風呂は無いけど寝間着に着替えはするので、ヘンリーとピエールには一旦部屋から出てもらって、着替えを済ませて。

「私も出てたほうがいい?」
「いいよ、別に。見たけりゃ見ても」
「……後ろ向いてるから」

 全裸になるというわけでも無いし、別に見ても問題無いような気もするが。
 そんな言い方をされると、痴女みたいじゃないか、私が。

 ヘンリーの着替えも終わって振り返ると、ヘンリーがまた何か言いたげにこちらを見てました。

「……なに?」
「……いや。別に」
「そう」

 ピエールもいるしなあ。
 なにかあっても、言いにくいかもなあ。

 明日一日で上手く事が運べば、今夜が最後の夜になるわけだけど。

「明日。頑張ろうね。……もう、寝るね?」
「……ああ。おやすみ、ドーラ」
「おやすみ、ヘンリー。ピエールも、おやすみ」
「は。おやすみなさいませ、ドーラ様」

 改まって話なんかしたら、妙なボロを出すかもしれない
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