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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
九十三話:鬼ごっこで捕まえて
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私もずっと、こんな感じです。
私が適当に逃げ出したのに合わせて、ヘンリーも適当に小動物その他を追いかけ始めます。
なんだかんだで付き合いがいいというか、面倒見がいいというか。
そんな感じでしばらくは、適度に幼女その他を追い詰めては取り逃がし、場を盛り上げてくれていたわけですが。
「……うふふふふー!捕まえて、ごらんなさい!……できるもんならな!」
「……」
いつの間にか私だけ、本気で追いかけられてるんですが。
適当に捕まってしまえばいいものを、あまりに本気度が高いので。
私もついつい、本気で逃げてしまい。
「あははははー!おうじさま、がんばってー!」
ちょっと疲れて休んでた幼女が、大喜びしてます。
確認ですが、この場合の王子様とは私のことです。
ヘンリーの身分は、知らせてません。
私だってそんなもの、名乗って無いが。
「え?ヘンリー、なに本気になってんの?なにやってんの?」
「ピキー!」
コドランが呆れ、スラリンが応援してくれてます。
ありがとう、スラリン!
私、頑張るよ!
全速力で逃げ回る私を、これも全速力で追い回すヘンリー。
速さで言えばまだまだ私のほうが速いですが、なにしろ範囲が限定されてるので!
いつまで経っても逃げ切ることにはならないというか、もしかしてヘンリーのスタミナが切れるか私が捕まるまで続くの、これ?
「ちょ……ヘンリー!いつまで、やる気!?」
「……捕まえる、までだろ!鬼ごっこ、なんだから!」
「こんなの、鬼ごっこじゃ、ないし!」
言いながらも妥協せず、逃げる私に追うヘンリー。
と、ある程度パターン化されてきたルートをまた駆け抜けようとした私に、急に方向転換したヘンリーがタックルをかけてきます。
しまった、罠か!!
完全に通れるつもりだったので避ける動作に入る間も無く、敢えなくタックルを受けて倒れる私。
ホントなんだコレ。
鬼ごっこなのか、これは。
「……くっ……負けた……!!」
柔らかい草の上に仰向けに倒れた状態で、天を仰ぐ私。
悔しいが、完全にヤツの術中に嵌まってしまった。
捕まったことだし、これは負けを認めざるを得まい。
「……あー、疲れた。……ヘンリー、なんなのこれ。なにが、したかったの……」
「……」
私にタックルした状態のまま、無言で同じように倒れ伏すヘンリー。
……ていうか腰に抱き付かれて、押し倒されたような状態になってるんですが。
腹の上に、ヘンリーの顔が乗ってるし。
遮るものがあって、見下ろしても見えないが。
「……あの。この体勢は、問題が」
「……逃げるから。捕まえた、だけだ」
「そり
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