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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
九十二話:試練を越えて
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ところに戻ります。

 コドランが上手くフォローしてくれたのか、マリアさんの様子もだいぶ落ち着いて、表情も明るいです。

「あ、ドーラさん!もう、よろしいんですね?本当に申し訳ありませんでした、ヘンリーさんとピエールさんにも」
「いや。俺たちの、配慮が足りなかった。何があるかわからないのに、マリアさんを先に行かせるべきじゃ無かった」
「左様。マリア殿の進言を受け、拙者らが対処すべきであったところ。思い至らず、危険に晒してしまい申し訳ござらぬ」
「な?大丈夫だったろ、マリアちゃん!ヘンリーは役得もあったしな!」
「ええ。ありがとうございます、コドランさん」

 微笑み合う、マリアさんとコドラン。

 うーん、コドランもなかなか出来る子ですね!
 スラリンも喋れたら良かったのかもしれないが実際無理だし、ヘンリーとピエールは私を優先しすぎるし!
 成り行きで連れてきたが、なかなか得難い仲間(じんざい)を得たかもしれない。
 お気遣いが女性限定ではありそうだが。

「それじゃ、行きましょうか。穴が空いてるのはわかったし、次こそ気を付けて、鏡を手に入れましょう!」


 階段を登って最上階に戻り、見えない床を進もうとしたら全力で止められて、ヘンリーが一人で進んでラーの鏡を回収し、リレミトで塔から脱出します。


 まだ日は高いし、幼女との約束が無ければこのまま城に戻っても、時間的にはなんとかなりそうなところですが。

 二つもダンジョン攻略して少々疲れたし、王兄妃にはならなそうなマリアさんに将来の啓蒙活動への布石として、せめて王様への繋ぎを付けといてあげたいし。
 疲れたマリアさんを引っ張り回すのも良くないので、一旦修道院に戻る予定にしておいたのは、丁度良かったかもしれない。

 ということで、幼女との約束を果たすためと休息を取るために、迷い無く修道院に向かいます。

 コドランとの約束もあるし、少しの間だけ、難しい話は忘れて!
 童心に帰って、思いっきり遊ぶとしますか!
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