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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第47話 理不尽な世界
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ただ絶句していた。
リュウキは、ふうっとため息を吐くと。
「
武器破壊
(
アームブラスト
)
だ。……知らんみたいだがな。まあ、それは良い。お前らの攻撃10秒で大体300って所だ。 それがお前らが与えるオレへのダメージ。そして、オレの今のレベルが90。HPが21500だ。ん……、そうだな。お前らは武器を無くした様だから。さらに威力半減だな」
そう言うと、リュウキは軽く笑った。
「ああ、後 オレには
戦闘時自動回復
(
バトルヒーリング
)
スキルもついている。それが自動回復で10秒で600。……さて、計算をするまでも無いよな? お前らが与えられるダメージは300前後、武器を変えたとしてもそれは変わらないだろ。 ……つまり、何年かかっても俺は殺れない。それにオレは、シリカやキリトと一緒に探索に来ても そんな馬鹿な事に いつまでも付き合ってやる程 暇でも優しくないんでな」
リュウキのその宣言に、男達は戦慄を覚えた。
それは無限ループだ。否……、無限地獄だ。不死身の男を相手にするも同然なのだから。例え、毒系の力を使ったとしても、無駄だろう。ダメージの総数が600も超えるとは思えない。
そして、何より、さっきの今の見えない攻撃もそうだ。
「ばかな………っどうやって武器を壊したってんだ……」
男達の一人。サブリーダーらしき、斧使いが、掠れた声でそう呟いた。
「別に大した事じゃないだろ? この剣で、だ。まあ、
敏捷値
(
AGI
)
が950を超えているからかだろうな。……お前らの目では認識できなかったんだろう」
つまり、見えない攻撃のその正体は、文字通り目にも止まらぬ、映らない斬撃なのだ。
「目に映らねぇ……攻撃?」
「そんな、そんなのアリかよ。無茶苦茶じゃねえか……反則だろ……?」
動揺を隠す事が出来なかった。不死身の上に、その攻撃を見る事さえが出来ないのだから。
「それはそうだろう。……何を言ってるんだ?」
リュウキは、呆れながら男達の顔を見た。
「ここは現実とは違う。……強さの数値が上がれば上がる程、強くなる。そして、差があるのであれば、強者相手にその差は決して、短時間では縮まらない。……絶望的にな。それがレベル制のMMOだろ。ここは、ある意味 理不尽な世界だ。だが」
リュウキは、その極長剣を思い切り大地に叩きつける。その衝撃で、思わず男達は仰け反りそうになってしまう。
「……その世界で、理不尽な事をしてきたお前らには似合いの結末だろ?」
その声の奥では、無表情だと言うのに、はっきりと怒気にも似たものを孕んでいた。後ろで……プレイヤーの影に隠れ脱出しようとした男がいたが。
「逃がすと思うか……?」
ヒタリ、とまるで 首筋に刃を突きつけられ
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