第四十九話〜傷跡と交渉〜
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せに、と思うがそれを表情に出さずにライは言葉を引き出す。
「……貴方の作品に対する比較対象として、僕がこれから貴方の計画に全力で抗う」
先ほど、言った科学者としてのジェイルの欲を刺激する言葉。その言葉に喜色を浮かばせた表情のジェイルはライの言葉に答える。
「私の最高傑作が何か知って……いや、予想しているのかね」
「ヴィヴィオ」
その言葉を聞き、ジェイルは満足そうに頷いた。
「取引条件の続きだ。こちらがそちらの情報を知った事と自分の要求を飲んでもらう対価として、先に言った比較対象になることが1つ」
ライは右手の指を1本ずつ伸ばしながら述べる。
「そしてもう1つ」
ライはもう1本、指を伸ばして自分にとっても、そしてジェイル・スカリエッティにとってもワイルドカード足り得る条件を述べた。
「僕が元の世界でどのような存在であったのかと言う情報。そして貴方が知りえない、知り得ることのない僕と僕がこの世界に来たときにいた施設との関係。それを知りたくはないか?<無限の欲望/アンリミテッドディザイア>」
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