暁 〜小説投稿サイト〜
魔法使いと不知の生物
邂逅の物語

前書き [1]後書き
俺は校舎の中、今日から転校する対アンノウンにおけるエレメントの育成および鍛錬をする学校の職員室を探して歩いていた。
アンノウンとは今から約三十年前に突如出現した謎の生命体のこと、またエレメントとはアンノウンが発生してから約一週間後に人類の約一割に宿った異能のことである。
(あぁ・・・憂鬱だなぁ、勘弁願いたいなぁ。)
ちなみにエレメントの男女比率は0.1対9.9なのだ。女子とのかかわりが少なかった俺としては勘弁極まりない。
キーンコーンカーンコーン。
そうこう思案しているうちにチャイムが鳴ってしまった。やっば、急がなくちゃ、と駆け出した矢先。どすーん。
誰かと曲がり角でぶつかってしまった。俺はバランスを崩しただけだったが、相手は尻もちついてしまったらしい。悪いことをした。
「いたたた・・・。」
やはり女の子の声がする。しかもとてもかわいらしい声だった。
「ごめんなさい、怪我はないですか?」と、俺は手を差し伸べた。
女の子は俺の手をとり、立ち上がって言った。
「ううん、大丈夫。ありがとう・・・・・え?」
俺の顔を見てひどく驚いた顔をしている。一体何が、と思っていると。
「男の人だ・・な、何で・・・て、手さわっ・・」
顔を青ざめさせながらぶつぶつ言って、
「だ、だいじょ・・・」
「きゃぁぁぁぁー!」
俺が言葉を言い切る前に悲鳴を上げながら女の子は走り去ってしまった。何故だ?
軽くショックを受けながら歩いていた俺はついに職員室を見つけたが。やはり、男性はいなかった。
・・・これからの将来、男またに会えるか不安になった俺だった。
前書き [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ