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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第12話
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な、シャル。……うん、おやすみ」
シャルロットとの電話を終えた俊吾は簪に電話をかける。数コールで簪は電話に出た。
「あ、簪、こんな時間に悪いな……ああ、土曜日の予定を聞きたくてな……空いてるなら、一緒に買い物に行かないか?……ああいや、二人ってわけじゃなくて、俺と同じクラスのシャルロットと一緒なんだけど……そうそう、一夏とタッグ組んでた……大丈夫そうか?……分かった、土曜日の授業が終わったら校門に集合な……じゃあ、また明日。うん、おやすみ」
電話を終え、ふぅ、と息を吐くと楯無が怪訝な目で俊吾を見ていた。
「……どうしたんですか?俺の顔に何か付いてますか?」
「べっつに〜。ただ、俊吾君も罪作りな男だなって話」
「どう言う意味ですか、一体……」
「分からないならそれでいいわよ、別に」
「?」
どこか不機嫌になった楯無に、疑問を持っていると、丁度自分も相談事があることを思い出した。
「あ、楯無さん。ちょっと、俺の相談に乗ってくれませんか?」
「……つ〜ん」
口でそう言うあたり、あまり怒ってはいないんだろうけど、如何せん怒っている理由が分からない。謝ったほうがいいんだろうか……。まぁ、いっか。このセリフでもダメならシャルに相談しよう。
「楯無さんにしか頼めないんですよ。お願いします」
俊吾がそう言うと、楯無は機嫌が戻ったようだった。
「……まぁ。俊吾君からの相談なんて珍しいから聞いてあげるわよ」
「ありがとうございます。え〜と、相談事って言うのはISの事でして……」
そう言うと少しガッカリしたような素振りを見せる楯無。構うのも面倒だから俊吾は続ける。
「俺、今マニュアル操作に移行しようと思ってるんですけど、楯無さんの意見をくれませんか?」
「……それは今の俊吾君にマニュアル操作が早いか遅いかってことを言えばいいの?」
俊吾は頷く。楯無は俊吾の相談に真剣になってくれているようで、考えていた。
「正直、私はまだ早いかなとは思う」
やっぱりか、と思い少し気落ちする。
「けど、俊吾君の成長には目を見張るものがあるし、やってもいいんじゃないかしら」
「……え?」
「この前、私は俊吾君が勝てないと思ったって言ったの覚えてる?俊吾君が倒したって聞いて、この子は凄く成長するんじゃないかって思ったの。俊吾君はマニュアル操作の方が向いてると思うし、やってもいい……ううん、やったほうがいいと思うわ」
「…………」
「けど、決めるのは俊吾君だから私はこれ以上何も言わないわ。じゃあ、私はそろそろ部屋に戻るわ」
楯無はそう言って、ベットから立ち上がり入口に向かっていった。俊吾は見送るためにそれに付いていく。
「楯無さん……
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