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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第12話
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だ。オート設定は操作を補助してくれる機能で、銃の反動設定や高速移動時の体勢維持などをしてくれる。マニュアルになるとそれが無くなり、完全に自分で操縦することになる。
何故、このようにマニュアルが設定されているかというと、オート設定では銃の反動なら必ず銃を撃った後にそのアクションが入るので少し移動が遅れたりする。その少しが結構命取りだったりする。
基本的にこのマニュアル操作に移行するかしないかは本人の自由で、国家代表の人でもオートを使っている人もいる。人口的には半々と言ったところだ。だが、マニュアルはオートでは出来ないアクロバットな操作ができたりする。だが、あまり初心者にはお勧めできないのも事実だ。だから俊吾は迷っている。
こういう思考になったのは、やはりアルメルとの戦闘によるもので、アルメルの軌道は完全にマニュアルによるもので、マニュアルにすればあの軌道が出来るんじゃないのか、と思ってしまい迷っている。
「はぁ…………何つーか、こんなんで迷ってる自分が情けない……」
確かに触発されるのはいいことだとは思う。けど、自分が初心者ということを忘れてマニュアル操作にしようと揺れるのは違う。自分にあった状態で練習をしなければ意味がないし、効率も悪くなる。それが分かっていても、あの軌道に憧れてしまう。はぁ……どうすっかな…………。
「誰かに相談…………って言っても、誰にしようか……」
取り敢えず、一夏は除外。箒さんもそこまでISに詳しいというわけでもないので除外。残るは代表候補生組。出来れば遠距離を主体とする人に相談したいから、鈴さんは除外。鈴さんは龍砲があるけど、結局のところ鈴さんはパワーファイターなんだよな。簪はどちらかというと、現代兵器というかミサイル系統が専門なので除外。残るはセシリアさんかシャル。戦い方が似ているシャルの方が良いのかな。そうと決まれば、電話してみるか……。
携帯を取り出して、電話を掛けようとするとドアがノックされた。
「どうぞ」
俊吾がそう言うと、入ってきたのは楯無だった。
「あれ、楯無さんじゃないですか。どうしたんですか?ノックして入ってくるなんて」
「失礼ね、私だってノックくらいするわよ」
「まぁ、そんなことはどうでもいいですけど、用事があるんじゃないんですか?」
「そんなことって…………まぁ、良いわ。今日の要件は別に面倒なことじゃないから楽にしてていいわよ」
楯無はそう言いながら、俊吾と同じベットに腰掛けた。俊吾は椅子に移動する。楯無は何か言いたそうな顔をしたが、諦めたのか話し始めた。
「再来週、臨海学校あるでしょ?あれ、私も行くことになったの」
「え?でも、あれ一年の行事なんじゃ……」
「臨海学校って名ばかりで、ISの新パッケージと
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