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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第12話
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が皆同じことを言った。一夏と箒は俊吾と一緒で『?』を出していた。
「俊吾って自分を卑下にするけど、正直それが悔しくなったりするよね」
「そうね。ここ二週間くらいはそれが多くなったし」
「そうなのか?私は二週間しかやっていないが、何度も目を疑ったものだ」
「その二週間が驚きが多かったですわ。まぁ、最初から驚くことも多かったですが……」
皆、好き勝手なことを言い合っていた。そして、その皆の言葉を聞いて『ああ、確かに』みたいな顔になって会話に参加していた。だが、みんな結構ボロクソに言っているが共通しているのは褒めていることだ。褒めた後に自分の不満を言ったりなど中々酷いことを言ってたりする。本人のいる前で言うか、普通?と俊吾は思っていた。
…………正直、みんなには悪いけど、みんなの動きは遅いし楽に反応できるんだよな。上限超えラファールとアルメルと戦ってからそう思うようになった。動きが全然違う。アルメルは正直動きについていくのがやっとだし、ラファールだってハイパーセンサーが使えないってのを抜きにしても中々の手練だった。それと比べてしまうと、どうしても何とも……。簡単に攻撃はよけられるし、驚かされることもない。と言うか、よくあの人たちに勝てたよな、俺……。
ここ二週間の俊吾の戦績は27戦25勝2敗と代表候補生に対し、素晴らしい成績を残していたりする。ちなみに、2敗した理由はどちらも今の部屋に移動したせいでの寝不足が原因だったりする。おそらく、体調が万全なら一年の代表候補生に負けることはないだろう。ほぼ死と隣り合わせの戦いの中を体験して進化した俊吾。だれもその戦いを知らず、誰にも知られることもなく消えていくその戦い。それを俊吾は思い出し、心にしまった。
「なぁ、俊吾」
「ん?どうした、一夏」
「みんなと話してたんだけど、何か特訓でもしてたんじゃないのかって話してたんだけど、どうなんだ?」
いつの間にか、みんなからの視線が集まっていた。俊吾の技術の進歩が気になるのだろう。
「まぁ、特訓はしたな。秘密の特訓をな」
「どんなのやったんだ?」
「どんなのって……言ったら秘密の特訓にならないだろう?」
「そんなこと言わないで教えてくれよ〜」
「駄目だ。みんなに追いつかれたら特訓した意味ないだろ?」
その言葉にみんな少し笑った。俊吾も一緒になって笑った。
これでいいんだ。何だかこう言う普通の何気ない会話とかが物凄く心地よく感じる。
◇ ◆ ◇ ◆
「ん〜…………どうするかな……」
俊吾は部屋で一つ考えていた。一夏はいつものメンツで夕食後話をしているようだ。今回悩んでいるのは、ISの設定である。オート設定を引き継ぐか、完全マニュアル操作にしてしまうか
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