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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第12話
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な」
「察しがよくて助かるよ……」
今の一夏のセリフを聞いただけで分かるとか……。マジで助かるわ。
「僕からもラウラには言ってるんだけどね……」
「まぁ、仕方ないよ。あれは」
「あはははは……」
どこか困ったように笑うシャルロット。俊吾の一言で分かってしまうからそんな笑いになるのだろう。
もういっそ早起きして、ジョギングでもいしようかな。この学校結構広いし、一周するだけでもいい運動になるだろ、うん。
自分の安眠のためにそう決意する俊吾だった。
その後、何事もなく教室についた俊吾。自分の席に座ってゆっくりしていると、教室内が少し浮き足立っている。どうしたんだろうと思い、近づいてきたシャルロットに聞くことにした。
「なぁ、シャル。何かみんな浮き足立ってるけど何かあるのか?」
この感じは学年別トーナメントの時と一緒な気がする。何であそこまでみんなやる気になっていたのか分からないけど。
「え、俊吾。知らないの?」
「知らないって何が?」
知らないのと言われても知らないものは知らない。
「俊吾のことだから行事とかは把握してると思ったんだけどな……」
行事…………?はて、何かあったっけ?
「え〜とね、再来週に臨海学校があるんだ。だからみんな楽しみなんだろうね」
「臨海学校…………あぁ、そんなのあったな」
「そんなのって…………何だか俊吾って変なとこ抜けてるよね」
クスッと笑いながらシャルロットはそう言う。どこかバツの悪そうな顔をした。
「その様子だと俊吾、水着とかもどうするか決めてないよね?」
「まぁ、用意してないな。けど、別に泳がないから別にいいかな」
「え〜、折角海行くのに泳がないのは勿体無いよ」
どうせみんな泳ぐだろうし、俺は避難しようかな。みんなって女しかいないし。まぁ、ギリギリ一夏がいるけど、あれは除外だ。どうせ、一夏ヒロインズと一緒にいるだろうし。つか、女子しかいないビーチほど恐ろしいものはないだろ。最近、寒気はしないけど、やっぱり苦手意識はあるし。
「じゃあ、俊吾。今週の週末、買い物に付き合ってよ」
「買い物?……別にいいけど」
「じゃあ、土曜日の午前の授業終わったら校門で待ち合わせね」
シャルロットがそう言うと、千冬が教室に入ってきた。みんな、席について一日が始まった。
◇ ◆ ◇ ◆
「全く…………俊吾さんには驚かされますね」
ふと、セシリアがそう漏らした。今は練習を既に終わり、みんなで寮に向かっている。一体どういう意味なんだ?と思っていると
「あ〜、それは確かにね」
「ホントにね、こいつは」
「ふむ、それは私も思っていた」
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