第39話 修学旅行−2日目− その1
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させるためだ。
わざわざ1年前の血と目の前で採集した血を渡したのも、2つを調べることによってより精細な結果を出させるためだ。
まあ無駄なパフォーマンスに終わるかも知れないが、一応念のためという奴だ。
俺が言った意味を理解したのかフェイトは
「ふむ。ならついでに君が調べたという結果ももらえれば嬉しいね。それを信じるかどうかはともかく」
そう要望してきた。
むろん、データについてはスサノオにも入っているし、USBメモリにも入れてあるので、ついでに渡す。
「ほら、これだ。ただしこっちの世界の形式だぞ」
「ああ、無論かまわないよ。で、これだけのことをして君は何を望むんだい?」
「何も。あえて言うなら不干渉を。と言ってもこの件でオレの血が役に立たないとわかればわざわざオレに干渉する必要もないはずだが」
「わかった。ここはよいお土産をありがとうと言っておこう。早速君の望み通りこちらで調査しよう。それでは」
そう話すとフェイトは改めて水たまりの中に消えていく。
「円」を使ってフェイトが完全にここから離れたことを確認してようやく息をつく。
どうやら最大の死亡フラグは7割ぐらいは折れたようだ。なんにしろ問答無用で襲いかけられなくて本当に助かった。一撃で殺されることはないだろうが、勝てるかどうかと言えば勝てないな。全ての能力を使って何とか逃げれるというレベルだな、あれは。
こちらから情報を提供するという奇策でなんとか言いくるめれた感じだな。
まぁ、とにかく今回の交渉? は上手くいった。
願わくば以後の旅行中も上手くしのぎたいものだ。
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