第39話 修学旅行−2日目− その1
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意表はつけたらしい。原作知識に感謝だ。
「とりあえず、午前中ネギの所にいたと言うことはバカ親父の血を引く者の監視と偵察ぐらい? それともオレの母の血でも気になるのかい?」
「っ。君はどこまで知っているのかい?」
「どこまで? さぁ、知っていることは知っているだけさ」
「フフ。面白いね、君は。魔法学校で首席をとった君の兄よりも余程手強そうだ」
「いや、あれと比べられても………」
うーん、ネギと比べられても何とも言えん。
「まぁ、今回は本当に君らの監視と言うよりも只の観察ぐらいだな。たまたま君に声をかけられたので顔を出しただけさ」
「ではまぁ、お近づきの印として一つお願いしたいことがあるんだが?」
「お願い?」
「そう。お ね が い 。 まぁ恐らくあなたも気になっていることじゃないかな?」
「なんのことだい?」
「まぁこういうことさ」
そう言っておもむろにデバイスから採血セットを取り出し、左腕から血を吸い出し、いわゆる病院での血液検査に用いる小さな密閉した試験管2本分を溜める。
その後回復魔法を使い一応出血を止め、不要になった採血セットを仕舞い、改めて事前に採血してあった試験管2本を取り出す。一応ラベルには約1年前の取りだした日付をつけてあるので、今回採った血と間違えることはないだろう。
「さて、ウェスペルタティア王国に連なる者の血だ。なお、後から取りだした方は1年前に採血した物なんだが、これだけあればオレにお望みの力が継承されているか調べはつくはずだ」
そう言ってあっけにとられているフェイトに4本のオレの血が入った試験管を渡す。
「君はいったいどこまで知っているんだい?」
かろうじてそう言ってきたフェイトにはこう答えておく。
「とりあえず、君らの目的にウェスペルタティア王国に連なる者の固有能力が必要であり、それがないとわかればオレに興味を抱く必要が無くなることぐらいかな」
ちなみに当たり前だがオレにウェスペルタティア王国王家固有の「完全魔法無効化能力」が無いことはずっと以前に調べてある。じゃなければこんなことはしない。
まぁ、原作でも母アリカ・アナルキア・エンテオフュシアがバカ親父を殴る時に使うぐらいで、ネギにも継承されていないことから、何らかの理由でオレにも継承されていないのは必然なのだろう。まぁ、女系にしか継承しないか、旧世界の血が混じったことでけいしょうしなかったのか、或いは血として限界だったのか。
何にしろ重要なのは「完全魔法無効化能力」がないことで、「黄昏の姫巫女」のスペアとしてオレは役立たずということだ。
当然血を渡したのはこちらで調べた結果を話しても相手が信じるわけもないので、相手に調べさせ納得
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