第8巻
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分を殴り飛ばし無理矢理にでも止めてやりたい。
「古本が興味を持ちゼクトが弟子にし、ジャック・ラカンをはじめとする此だけのメンツが長として認めた奴が……この程度だったか。まあ、いい。」
何とか動こうとする最中、紅き翼の彼ら等どうでもいいと言いたげにマダラは動きをだす。腕を組み今回の目的へと悠々と歩き足を進めていく。
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マダラが目的の者を持って去ってから数十分後、紅き翼の面々とアリカ姫はアスカにボロボロにされたナギを運び隠しアジトに身を寄せていた。
本来は夜の迷宮よりアリカとテオドラを助け出した後に一時身を寄せ身を隠す場所だったのだが、リーダーが手も足も出せず大敗したため場は暗く重い、特に戦争を止められる存在だと信じていたアリカは大きくショックを受けて沈んでいる。
「たまんねえな、チクショウ。アレが世界最強だってか……」
そんな中で力なく声をあげたのは壁を背に床に座り天井を見るクロス。絞り出したかのように声は細い、彼の言葉は紅き翼全員の想いを代弁しているだろう。井の中の蛙と言っては酷だが、それほどまでに彼らは強かった、強すぎた。世界は二つ在り広大、同程度の強さを持つ者ならいるとは思っていた、アリカを除いた全員が集まった紅き翼がいい例だ。
だが、アレは何だ。
完全に自分たちを軽く遥かに凌駕しているではないか。文字通り手も足も出せず棒立ち、今の実力を身につけ略敵がいなくなってからは初めてのことだ。気分は竜種の前になんの術も力もなく投げ出された子供の心境のそれに近い。まさか今になって己らを越える存在がいようとは……
――すみませんナギ……
別室でナギを治療魔法にて治療を行っているアルビレオは声を出さず傷だらけになり横に寝そべる彼に一人、内心詫びる。
今回の件は自分の考え足りなさによって起こった。長年に渡って存在してきたが、これ程の後悔と失態は初めてだ。マダラが何を思って喧嘩を吹っ掛けた此方を、ナギを叩き潰しただけで何故見逃したかは定かではないが、あのとき彼の気分しだいでは紅き翼が壊滅していただろう。
そう、かつての同胞である自分諸とも皆殺しにされ……
もしかすると完膚なきまでやられた彼の心が折れ立ち直れず、彼を慕い集った紅き翼はこのまま分解してしまう可能性もある訳だが……
「アル……」
「おや……起きてましたか、ナギ」
いつの間にか目を覚ましていたナギ。拳打と蹴りのみとはいえ、かなりのダメージを受けていた彼がこうも早く目を覚ましたのはアルビレオによる高水準の治癒魔法のおかけだろう。
名を呼ばれたアルビレオはオチぎ
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