ルームメイトは緑髪の眼鏡っ娘 その三
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とある日の朝。
山田先生の部屋には当然ながらベッドが一つしかない。
そこで俺は床に布団を敷いて寝ることになったのだが、山田先生は気を利かせたのか、俺がイギリスから来たもんだから床に寝るのは慣れなくて大変だろうということで、ベッドを使いなさいと言ってくれたが断っていた。
この世界に産まれる前は日本人だったから気になどならない。
朝、布団の中で目を覚ますと、俺以外のぬくもりを感じ取る。
どうやら何者かが俺の布団に侵入したらしい。
上半身を起こし恐る恐る布団をめくっていく。
そこに何があるのか確認した。
見れば、俺の布団にもぐり込んで丸くなり寝息を立てる山田先生がそこにいた。
何でここにいるんだ? まったく。
山田先生を起こそうと肩に手をかけると、ドアを三度ノックする音が聞こえた。
「山田君、起きてるか?」
声の主はどうやら織斑先生のようだ。
何てタイミングで来るんだ? もしかしてこの状況になるのを狙ってでもいたのか?
今の状態をどう取り繕おうかと考えていると、部屋の鍵が開く音がする。
住人の了解を得ずに織斑先生は突入してきた。
部屋の鍵はロックしてあったはずだが、どうやって開けたんだよ。
マスターキーでも持ってるのか? 織斑先生は。
「ほう、昨日はずいぶんお楽しみだった様だな」
俺と山田先生の有様を見た織斑先生は不適な笑顔でそんなセリフを言ってくる。
「似合いませんよ、そんなセリフ」
「冗談だ、許せ。どうせ山田先生が寝ぼけてお前の布団にもぐり込んだ、とそんなところだろう」
「でしょうね」
「山田君。いつまで寝ているつもりだ」
「うーん」とうなりながら目を擦る。
そして、むくりと起きると赤ちゃんのようにハイハイしながら移動し、いつもかけている眼鏡をかけ、また布団の上に戻るとペタンと座り込んだ。
「おはようございます……織斑先生」
まだ半分寝ている様な声で、かけた眼鏡は微妙にズレ、目はほとんど瞑ったままだ。
しばらくぼっとしていたが、自分のいる場所がベッドの上でないとようやく気づいた山田先生は、
「どうして私はベインズくんの布団の上にいるんでしょう?」
なんてことを言っている。
「山田君、それはこっちが聞きたい」
織斑先生の言葉に反応せず、山田先生はふらふらとした足つきで立ち上がる。
何をするのかと見ていると、おもむろに寝ていた時に着ていたものを脱ぎだした。
着替えるなら眼鏡をかける必要はなかったんじゃないか? というか、ここで着替えちゃマズいだろ。
女性らしさを存分にアピールしている豊かな胸を覆い隠すしている布製の下着が丸見
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