第壱章 【転入編】
男子校×全寮制=薔薇がさく 【第四話】
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、今日1日だけで心臓がバクバクしていた。
まさか、自分と同室の一条が伊吹と友達になるとは思っておらず、委員会だけでも同じにならねばと思い、じゃんけんで必死に勝ち進んだというのに。
なんていう幸運だろう。
そう思い、羽衣はくすりと笑みを漏らす。
普段は大人しくて控えめな羽衣だが、実は策士のドエスであった。
といっても、伊吹の前では緊張してどもってしまうのは策略でも何でもないのだが。
〔これから僕のことを、どんどん好きになってもらわないと...〕
その様子を、扉の隙間からこっそり見ていた翼は、面白そうにニヤついた。
〔これだから、こいつはいけ好かないんだよなぁ〕
心の中で
「向こうが懐かなかったんじゃなくて、俺が馴れ合わなかったんだよん」と、今日言い争っていた椎名に反論した翼だった。
まさか羽衣がタチだとは思いもしていない伊吹が驚く姿を想像して、翼はまた笑った。
【第四話】end
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