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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0418話
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な。伊達に修行した訳やない。……ところで、決勝戦で戦った俺はどうやった?」

 真剣な表情で尋ねてくる小太郎に、さすがに巫山戯る事は出来ずに真面目に堪える。

「そうだな、最後に使ったあの新技。狗音影装とか言ったか。あの変身は驚いたな。と言うか、あの状態から使えた事にも驚いたが」

 今も小太郎に言ったように脇腹を貫通して、その上で体内を焼かれたにも関わらずあの巨大な狗へと変身したのだ。

「へへっ。あれは俺の奥義やからな。……麻帆良にいた時よりも強くなってたと思うか?」
「ああ、それは保証する。今日戦った俺も殆ど全力だったんだからな。あれで弱いなんて事は口が裂けても言えないさ」
「へへ、そっかそっか。それならええんや。……さて、料理が無くなる前に食ってくるかな。アクセルも早く食わんとなくなるで」

 小太郎の台詞に頷きつつも、ネギを探す。闇の魔法について言っておかなければならない事があるからだ。だが、パーティ開始直後はいたにも関わらず現在はどこにもその姿が見えなくなっていた。

「ネギはどうした?」

 大きな肉の塊にむしゃぶりついている小太郎へと声を掛けると、持っていたフォークを無言で――肉で口が埋まってるからだが――ベランダへと続く扉を示す。
 その言葉に礼を言い、外へと出ると……丁度そこにはネギの姿があった。
 ベランダの手摺りへと手を掛けて何かに耐えているようなネギの姿。そして周囲へと広がっている黒い魔力。俺とは発現の仕方が違うが、明らかに闇の魔法の侵食だろう。

「ふんっ、ぼーやは闇の魔法に対する適性が高いが、それ故に反動も大きいという訳か」

 俺の後ろから掛けられる声。明石達に玩具にされていたエヴァが普通の服装になってそこにいた。

「だろうな。俺の場合は色々と博打的な感じで乗り越えたが……ネギはどうだろうな」
「……ア、アクセル君? マスターも……」

 その話し声でようやく俺達に気が付いたのだろう。ネギの視線がこちらへと向く。

「俺がオスティアに来た時に言ったな? 闇の魔法の危険性を知った上でそれを使うかどうかと。……お前は使う方を選んだのか? 俺と同じ、人をやめるという意味で」
「……分からない。けど、この力は今絶対に必要なんだ。それだけは確かだから、闇の魔法を使わないという事は出来無いよ」
「例えその結果、人で無くなるとしてもか?」
「……」

 その質問に黙り込むネギ。

「ネギ、正直に答えろ。現在の状況や闇の魔法云々というのを関係無くしてだ。お前自身は人間をやめたいのかどうか」
「……それは、もちろん止めたくはないけど……」
「ふん、なら簡単な話だろう。お前の前にいるのは誰だ? お前と小太郎を破った男だぞ?」

 そこまで告げ、扉の裏に隠れている気配
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