暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0418話
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あ、正真正銘このおっさんの奢りだ」
「金にがめついって話を聞いてたんだが……」
「はっはっは。確かにそれは事実だが、折角稼がせて貰ったんだ。多少は還元しないとな」
「……何?」

 稼いだ? 俺を使って? それを聞かされて思いつくのは1つしかなかった。

「俺に賭けたのか?」
「そういう事だ」
「……いや、賭けるなとまでは言わないが、せめて自分の弟子に賭けてやれよ」
「いや、そもそもぼーやはそこの筋肉馬鹿の弟子ではないぞ。どちらかと言えば私の弟子だろう」

 ……ん? 妙に聞き慣れた声が……
 その声のした方へと視線を向けると、そこにはなにやらボロ布を身に纏った金髪幼女の姿があった。

「エヴァ!? お前、どうやって麻帆良の外に……いや、違うな。エヴァじゃない、のか?」

 そんな俺の台詞に、感心したように頷くエヴァ……らしき存在。

「ほう、さすがに私の技術をぼーやよりも先に身につけただけあって目端が利くようだな。そう、確かに私はエヴァであってエヴァではない。いわば複製体のようなものだ」
「複製体?」
「ああ。ぼーやが闇の魔法を身につける為に使った巻物。それに宿っている精霊と言ってもいいだろう」
「……あぁ、なるほど。道理で覚えのある気配だと思ったら……」
「ふふん。その様子だとお前、試作品の方の巻物で闇の魔法を習得したのだな?」
「そういう事だ。確かにエヴァはプロトタイプでない方は繰り返し使えるとか言ってたが……まさか、自分の分身を仕込んでいるとはな」
「……奴は、お前に闇の魔法を教えた方の巻物は満足して逝ったか?」
「ああ」
「そうか。……試作品とは言え、私にとっては兄や姉のような存在だ。それが聞けただけ……」

 エヴァのコピーが満足そうにそう告げた時、唐突にパーティ会場の中へと声が響き渡った。

「ちょっ、なんでエヴァちゃんがここにいるの!? っていうか、裸マントとかどこの変質者よ! アキラ、亜子。エヴァちゃんを着替えさせるわよ」
「ちょ、待てお前等。何をそんなに気安く……おい、待て。マントを剥ぐなっ!」

 明石が叫びながらエヴァを掻っ攫い、大河内と和泉の2人を連れて物陰へと移動するのだった。
 あーあーあーあー、幾らコピー体とは言ってもエヴァの威厳が台無しだな。

「アクセル……」

 そして次に顔を出したのは小太郎だった。身体中に包帯を巻いてはいるが、既に動けるようになっているらしい。

「お前も大概頑丈だな」
「はっ、狗族の再生能力を舐めんなや。それに木乃香ねーちゃんに回復して貰ったからな。……包帯は一応念の為って奴や」
「……いや、俺も人の事は言えない身体になったが、本当にお前も大概だな。脇腹を貫かれて、その上で体内を俺の炎で焼かれたってのに」
「まあ
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