第二部 文化祭
第41.5話
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を歩き出す。
廊下の角を曲がるところで、どんっと何かにぶつかった。
相手は知らない女の子だった。女の子は尻餅をついた体を自ら起き上がらせ、パンパンとスカートの埃を払う。制服から察するに、俺と同じ高等部生のようだ。
「だ、大丈夫?」
俺が訊くと、「ええ」と短い返答をした。
女の子は困ったようにきょろきょろと周りを見回す。何かを探しているのだろうか。
俺も一応床を目で探すと、眼鏡が1つ落ちていた。俺はそれを拾い上げ、女の子に差し出す。
「もしかして、これ探してる?」
俺が言うと、女の子の頬が一瞬、本当に一瞬かあっと色づいた。
女の子はバッと眼鏡を掴むと、ボソッと言う。
「……どうも」
そして、早足でこの場を立ち去っていった。
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