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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第165話】
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「わ、わあっ!? せ、背中を押さないでくれないか?」


 ……と、バス内でも見た光景だが【何故か】急に篠ノ之に友達が増えた気がした。

 そんな篠ノ之を見た一夏は、頼んだ料理を手に持ちながらやって来た。


「……あいつにもやっと、他に話す相手が出来たんだな。 いつも俺以外とはあまり話さなかったからな」


 そんな事を言いながら空いていたラウラの隣へと座る一夏。

 ラウラは怪訝そうな表情を見せ、軽く一夏から椅子を離す――と。


「……? なんだよラウラ。 もう少し仲良くしようぜ、同じクラスなんだしさ」

「……悪いが断る。 人の気持ちはそうそう変わるものではない。 故に私はお前が嫌いだ、例え教官の弟だとしてもだ」



 そう告げ、ラウラは頼んだスパゲティを食べていく。

 これ以上語ることは無いという雰囲気を醸し出すラウラだが、一夏は――。


「そう言うなよラウラ。 せっかく同じクラスなんだ、つれない事言わずに、な?」

「……一夏、あんまりしつこいとラウラに軍隊式格闘術を食らう結果になるからそろそろやめろよ」


 そう俺が言うと、ラウラは安堵したかのように一息吐く。


「うっ。 ……そ、そいつは嫌だな。 でも、いつまでも仲良くなれないのは俺は嫌だし」

「……ラウラだってわかってるさ。 でもお前の良いところ、正直皆わからないんだよ」

「そうだね。 織斑先生は織斑くんは色々役に立つし妙に女心擽るって言ってたけど……。 私は正直、わからないかな。 家事とか出来ても人間性がわからないもん」


 隣の美冬がそう言いながら水を飲む。

 そう言えば前に織斑先生が一夏の事をそう言ってたらしいが――生憎と男子は居なかった為、わからなかったが。



「そうですわね。 ……飯使いとしてはお役に立てそうですが、織斑さんは」


 言って食事を終えたセシリアは口許をハンカチで拭う。

 そして、席を立つとセシリアは――。


「少し席を外しても良いかしら?」

「ん? あぁ、構わないぞ」

「で、では……直ぐに戻りますので……」


 そう言い、セシリアはゆっくりとした足取りでその場を後にした。

 ――と、一夏が。


「セシリア、トイレか?」


 そんな言葉を訊いた女性陣達は――。


「……一夏、デリカシー無いよ?」

「織斑くんサイテー」

「貴様はもっと女心を理解しないといけない」


 当たり前だが非難の言葉しか出なかった。


「……てか、普通に考えても失礼だろ。 セシリアが居たなら睨まれて頬を叩かれても文句言えないぞ?」

「……ひでぇ。 そんなにデリカシー無
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