フラヒヤ山脈へ
明星の英雄
フラヒヤ組道中A
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に使っていた得物のレプリカが飾ってあるじゃろう。」
そこには確かに頭部部位破壊の成立したティガレックスの頭殻と、骨刀【竜牙】のレプリカがかざってあった。
「すいません、じゃあこの二十四番集会所使わせて頂きますね。」
「ああ、構わんよ。ようよう自分のお好きなようにの。」
ポッケ村の村長は杖をついて集会所からいなくなった。
「さて、こっからどうする?」
ガイルが机に頬杖をつきながらかばんに入れてあったビンを取り出す。
「またザザミソで酒かい?父さん。」
「バーローちげぇよ。酒飲んだ後はこれ飲めってパティオの藪医者から言われてんだ。」
「藪じゃないだろ父さん。それに、あの人は数々の不治の病に対する特効薬を作ってきた世界的に有名な医者だし…。」
「るせぇ。俺が藪だって思ったらその医者は藪だ。あんな病気、生命の粉塵かケルビの角煎じて飲んでりゃよかったんだ。」
「…。こりゃ教官が怒るのも無理ないや。」
とセージがボソッ。
「聞こえたぞセージ。」
ガイルはそれを聞き逃さなかった。
「ちょっと外の空気吸ってくる。」
セージは逃げるようにその場を去った。
外は気持ちのいい空気で満たされており、セージの肺を満たした。
だが、その反面嫌な噂も聞こえてくる。
「近くにドスギアノスが出たって本当かい?やだねぇ最近のモンスターは。」
「それだけじゃないぜ?今フラヒヤ山脈はフルフルとティガレックスが縄張り争いをしてるって話だ。」
「村つきのハンターさんが大怪我して引退しちまった今、あたしらにはどうすることも出来ないのかねぇ…。」
「遠方のハンターさんも素材目当てにちまちま狩っていってはくれるけど、到底数は減らないなぁ。」
どうやらポッケ村は未曾有の危機に直面しているらしい。
「ドスギアノスにフルフル、ティガレックスか…。」
と、伸びをしながら集会所に戻っていった。
「ウォーミングアップがてらフラヒヤ山脈に素材調達してくるよ。」
「ん?もう行くのかセージ。調達する素材の確認はしたのか?」
「ああ、まだだった。確か、雪山草とアルビノエキスだっけ?」
「雪山草は俺がついてかねえと貰えねえから先アルビノエキスだけ取った方がいいだろう。」
「そうするよ。このガンランスで行けるかな?」
「うーん…。ドスギアノスとティガレックスには有効だろうが、フルフルには砲撃メインになるだろうな。」
「そうだね…。…え?」
セージはガイルの方を凝視した。
「聞こえてたのかい?父さん。」
「いや、ユクモ村で風呂行くまでに拾った奴でよ。こいつ持ってたら大体のモンスターがどこにいるか
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