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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第五一幕 「決着の閃光」
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けど・・・今は考えてもしょうがないや)

・・・ちなみに今更だが、AICの具体的性能について佐藤さんは複数の会社を経由して情報を仕入れており、その代価として情報をくれた会社の生産するIS用武装を「このトーナメントで最低1回は使うこと」という条件のもと譲り受けている。会社としては「IS適正Sの将来有望なパイロットに唾をつけるついでに宣伝がてら自社の武器を使ってもらう」という感覚で、佐藤さんはその条件を除けば一方的に利益を受けている。既に対IS爆雷、アバレスタ、ストーム・オブ・フライディと3つの武装をお披露目しており、残すはあと2つの武器を使うのみでこの一時的契約は完了する。
そしてその残り2つの武装のうち一つ、対ISロケット弾発射器『ジャベリン』を引き抜く。

「そーればっきゅーん!!」
「いやそれどう見てもばきゅんって火力じゃおぅわぁぁぁぁぁ!?」

奇声を上げて射線上から逃れた一夏の真横をバズーカの弾が通り抜ける。狙いはもちろんシュヴァルツェア・レーゲンだが、流石にこんなフレンドリーファイア一歩手前の技は予想外だったのかラウラは驚愕の声を上げながら弾頭をAICで受け止める。

「何と!・・・その手があったか!!これは帰ってから新しい戦術を練らねば・・・」
「良い子は真似しちゃダメダメよ?」
「あいにく私は真面目に不真面目をする人間だ!」
「隙ありぃ!!」

一瞬のスキをついて、反対方向に回り込んだ白式がその刃を煌めかせる。最近ようやく三次元跳躍旋回(クロスグリッドターン)がきっちりこなせるようになった恩恵がこの回り込みだ。だが―――

「ほれ、パス」
「え?うわ、あぶな!!」

何とラウラはバズーカの弾頭をひょいと摘まんで一夏に投げつけたのだ。これにはさすがの佐藤さんも苦笑い。しかし咄嗟に剣で切り払ったことによって何とか体勢を崩すことなく接近できている。・・・こんなトリッキーな戦法に対応できるようになったのはジョウと佐藤さんのイタズラを浴びまくったおかげだと考えると一夏としては複雑な心境だが。

レールカノンと粒子砲の弾幕を装甲に掠らせつつ紙一重で回避しながら迫る一夏は先ほどとは一転、反撃開始だと言わんばかりに不敵な笑みを浮かべる。その手に握られているのは・・・日光が反射して眩く光る――対IS爆雷。

「最近脅かされてばっかだな・・・ここは一丁、逆にこっちが脅かす番かな!!」
「そいつは・・・!?馬鹿な、この距離で使う気か!?」
「俺は作戦とか立てられないからさ!佐藤さんに任せた作戦で「やれ」って言ったら、俺はやるのさ!!」

――本気だ。ラウラはハイパーセンサー越しに一夏の顔を見て確信した。
ある程度まで接近したら使うように言われていた対IS爆雷。試合開始前にこっそり佐藤さんから受け取り、本来は雪
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