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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第四八幕 「アリーナの中の戦争」
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てね?」
「おう!・・・おう?」
セイウチみたいな聞き返しをしたせいで佐藤さんに大笑いされ、暫く”セイウチくん”という不名誉なあだ名でからかわれた。
〜side out〜
「やるものだな。教官の弟とは知っていたが、既に”踏出瞬時加速”を習得していたか」
「あれができないとラウラさんたちに勝ち目がないからね〜。ジョウさんに無理言って教え込んでもらったんだ!ぶい!」
既に銃撃戦に突入している二人。佐藤さんは不規則な軌道でレールカノンの照準を避けつつライフル片手にVサインをして見せる。対するラウラは
円状制御飛翔
(
サークルロンド
)
を用いつつ徐々に距離を詰めようとする。しかしその距離は完全に佐藤さんに掌握されている。佐藤さんは67口径セミオートマチック狙撃銃≪アバレスタ≫を器用に使いこなし、箒への援護射撃ができないように適度に牽制弾を放ちながら一定の距離を保っていた。
「フッ・・・さすが教官のお眼鏡にかかっただけの事はあるな。その慧眼は見事だと言っておこう」
一夏が開幕で使った加速はその名を
踏出瞬時加速
(
ステップイグニッションブースト
)
という。これはISの操縦技術というよりは肉体の技術であり、発案者は織斑千冬。地上始動の加速であり、ISのパワーアシストを全開、かつPICによる慣性減退を抑えるためにPIC出力をギリギリまで落としつつ体を踏み出し、足が地面から離れる瞬間に瞬時加速を発動させる。踏み込み分の加速のトップスピードと同時にエネルギーを噴出することによって初速が爆発的に速くなるというわけだ。
だがこの加速は格闘技などの心得がない人はまず使わないし覚えない。なぜならPICのマニュアル操作をしながら寸分違わないシビアなタイミングで加速しなければならない上に、発動時の体勢が崩れていると地面にめり込むことになる。更に言えば地上始動であるので空中で使えないことがネックになり、現在この加速を使っているのは世界でもごく少数である。
「ホラ、白式はあんな感じだから。織斑君には必要でしょ?」
「だろうな・・・だが篠ノ之は一筋縄ではいかんよ。そしてその一手もお前が落されれば無駄になる訳だ、佐藤!
・・・さん!」
「言い直した!?」
「呼び捨てで呼んだら皆に”さんをつけろデコ娘”と怒られた」
「なにこれラウラちゃんじゃなくて私がイジメられてんの?」
顔が(´・ω・`)になりつつも佐藤さんの牽制弾は的確であり、お喋りしながら片手でバンバン撃ち込んでいく。性能で勝るシュヴァルツェア・レーゲンを相手に量産型のラファールが速度で戦っては勝ち目が薄い。かといって火力押しではこちらが先にスタミナ切れしてしまう。よって佐藤さんが考えた作戦が以下のものだった。
ひたすら箒と一夏の方に行かせないように位置取りしながら後退し続け、
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