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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第四八幕 「アリーナの中の戦争」
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ぉりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

想像を絶する速度で切り込んできた一夏。並の相手ならこの一撃で致命傷であるこの斬撃に、しかし箒はきっちり防いで見せた。振り下ろされた剣と防ぐ剣が激突し、衝撃を殺しきれないと察した箒が後ろに飛ぶ。

それと時を同じくして佐藤さんがラウラに対して対IS爆雷を無造作に放り投げた。対IS爆雷はその爆発範囲が大きすぎることからあまり使用されることのない武器なのだが、これは相手のフォーメーションを分断するには非常に効果的。予測効果範囲から逃れるためにラウラは箒から離れざるを得ない状況になった。
瞬間、アリーナ中心に大爆発が起き、モニターに焦げ付きを残しそうな閃光と爆風が荒れ狂った。結果、箒対一夏・ラウラ対佐藤さんの構図が完成する。

((上手くいった!))
((先手を取られたか!))

一夏は第一段階がこちらの思惑通りに事が運んだことに安堵する。最初の狙いは箒とラウラを分断させること。しかし本当に大変なのはこれからだ。なぜならば、一夏は今から”一人で”格上の剣士を打ち破らなければいけないのだから。



〜前日〜

「いい、織斑君?これからラウラちゃんの専用IS、『シュヴァルツェア・レーゲン』についておさらいするよ?」
「おう、お願いするよ」

佐藤さんがモニターに調べ上げた情報を表示していく。とはいっても情報の殆どが学園内で撮影されたものなのだが。それでものほほんさんに協力してもらって手に入れたらしい・・・代償に大量のお菓子を買ってあげたために財布が切ないことになったそうだが。
機体デザインは黒を基調としたシンプルな構造。足の接地面積が少ない所は少し風花に似ている。非固定浮遊部位に武装(アタッチメント)を装着するための部位あるらしく、画像の一つにはそこにどでかい砲台をつけている。 額当てはどこか兎を連想させる2本のアンテナがピンと空に向かって伸びている。

「今のところ確認されてる武装がドイツ軍の公開演習で装備してた大型レールカノン、ワイヤーブレード、プラズマ手刀の3つだね。訓練では使ってない装備があるかもしれないけど」
「ふーん・・・遠、近、中と一通り揃ってるのか・・・厄介だな」
「うん。ついでに第3世代ISだから当然第3世代兵器も積んであるんだ。しかも白式とは相性最悪のやつ」
「マジかよ・・・」

表示されたデータに目を走らせて思わず嘆息する。それは飛び道具のない白式にとって絶望的に相性の悪い極悪機能だった。

「ぶっちゃけ1対1ではラウラさんに勝てる可能性が低すぎます。よってモッピーを倒してから二人掛かりでラウラさんを倒す作戦で行きます、つーかほかに勝ち目ありません」
(もっぴーって箒の事か?)
「というわけで織斑くん、私が時間稼ぎするからその間に箒ちゃんをサシで討ち取っ
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