エピローグ
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かった。
また、報告によれば建業にて反乱が勃発した。その反乱の首謀者は何とあの最後の突撃を敢行して行方不明になった劉ソウ殿だった。
しかも傍らには仲軍から離脱した司馬懿もいた。
「劉ソウ殿によれば、重傷を負っていたところを司馬懿に助けられたらしいです」
思春はそう報告した。兎も角、二人が生きている事に俺は喜んだ。
そして思春達は戦火から逃れるために逃げていた人々を倭国に寄越した。人々も安寧の地を得られるならと船に乗船して倭国に来日した。
この人々の中には技術を持った者や鍛冶師等もおり三国の軍備は増強出来た。
結局、北郷達は蜀に戻って五湖に占領された洛陽や長安を奪い返そうとしたが追い返されるはめになった。
建業にて新たな国――晋が起こったのはこの頃であり、王には劉ソウがなり補佐には妻である司馬懿がなった。
司馬懿は「本が読みたい……」とブツブツ言っていたらしいがそれでも表情は嬉しそうだったらしい。
大陸は結果的に五湖、蜀、晋の三国に分かれる事になり諸葛が劉備に提案した天下三分の計に戻ってしまった。
「自業自得じゃろう……」
報告を聞いた劉協はそう言って溜め息を吐いた。まぁ自業自得なのは確かかもしれんな。
そして四年目の時に卑弥呼達が河内国にやってきた。一種の里帰りらしく、華陀を河内国に置いて二人は再び蜀へ向かった。
華陀が来てくれたおかげで出生後の幼児の死亡や病で亡くなり確率が少なくなったのは良い事だと思う。
それと……俺の嫁さんだけど、正室と側室に分かれている。正室はじゃんけんで見事勝利した雪風だったりする。
正室は雪風で側室は上から七乃、桜花、霞、秋蘭、クロエ、ロッタ、焔耶、蓮華、雪蓮、夏蓮、冥琳、麗羽だ。
なお、クロエ、ロッタ、焔耶、夏蓮、冥琳の五人のイベントはちゃんとあるのだが作者が書いてないだけだ。(外伝で出す予定ですby作者)
「何をしているんだ長門?」
「ん? 七乃達か」
後ろには七乃、桜花、霞の三人がいた。三人のお腹は少しふっくらとしている。三人は二人目の子どもを宿していた。
「いや、ちょっと日記と歴史書の作成をな」
「作成もいいですけど、たまには私達の相手も御願いしますね」
「……済まん、なら今から子ども達と遊ぶか」
「政務は良いのか?」
「曹操にやらせる」
「……また怒られるで」
俺は書簡をしまい、愛する人達の元へ行くのであった。
恐らくこれからは苦難の道のりがあるかもしれないが、皆で乗り越えよう。
ようやく手にした幸せだからな……。
―――――完――――――
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