第4話
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訳のわからん書物が沢山有ったけど、此処は本当にどんな世界だ。
それら千を超す技を覚えた後は只管研鑽した。技を研鑽しながら学校生活を過ごしながら重爺経由で偶に頼まれ事を熟している内に色々と渾名だか二つ名だかを付けられて、中学を卒業した。そしてその後は重爺に言われて世界中を旅して周り、重爺の伝手がある軍で半年程訓練に参加させてもらったり、色々な武人や武術家と手合せしたり、テロ組織の構成員全員の意識と共に組織の溜めこんだ裏金を刈り取った後にその国のお偉いさんか軍事関係者に通報したりして更に渾名や二つ名と各国のお偉方や軍関係者からの信頼が増えた。超増加した。具体的にはどこぞの豪放磊落な征服王が消えかけの状態から令呪三つ使ってブーストした状態になる程の勢いで増加した。
ま、これが大まかな6年間の流れだ。
Side:Out
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此処は九鬼極東本部の地下6階にある鍛錬場。そこに3つの影が走る。
1人は長い黒髪をポニーテールに結び、刀を持った少女。
1人は腰にひょうたんをぶら下げ、手には杓丈を持った少女。
「ッく! 弁慶、左右から挟撃するぞ」
「はいよ。んじゃあ、義経は陽動をよろしく」
義経と呼ばれた少女は弁慶と呼ばれた少女に小さく呟く。弁慶はそれに頷きで応じ、杓丈を構える。
この2人、名前だけ聞けば親が歴史上の人物に対する憧れが強く、その様に生きて欲しいと言う願いを込めて名前を付けられたと思う人も居るかもしれないが、この2人は『武士道プラン』と呼ばれる九鬼財閥のクローン技術を総動員して生まれた『源義経』と『武蔵坊弁慶』のクローンである。性格や性別、容姿等の細かい所の違いは有れど、魂はきちんと偉人のソレを受け継いでいる、いわばソノ人そのものである。無論、武も知も各々確りそのままである。
そんな2人に相対するのは比較的高身長の少年――敦賀迷彩。
女だと思ってたとは初対面の人達全員の談。
『如何した2人共。来ないのか?』
高く透き通った声と共に、迷彩は脱力する。一端の武道家なら侮辱だ何だと非難の声を上げるが、義経、弁慶共にそんな事は言わない。むしろ気を引き締め直して各々の武器を構える。それが一流の武人に対する敬意を含んだ物だと理解しているからであり、何より眼前の人物――迷彩が一流の武人相手に慢心をもって相対する事等有り得ないと言う信頼の証でもあった。
「なら………行かせてもらう!」
義経はそう言うや否や、離れていた距離を一気に詰め、手にした刀を一振
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