プロローグ
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花は蓮とされている。
「そんなことより、さっさと食道行かないと遅れちゃうわよ。私は先に行くけど、ツェルプストーともあろう者が遅れるんじゃないわよ!」
「はいはい。タバサ、あなたも先に行っておいて、すぐに向かうから」
「分かった」
二人が退出したあと、彼女は布団から出て着替え始めた。
彼女の名はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
赤毛とダイナマイトなボディが特徴のゲルマニア帝国の貴族の娘である。
二つ名は、微熱――その名の通り彼女の色恋沙汰は情熱と称して複数の男子生徒を股にかけているのである。
ところが、最近はそんなことも一切なく、普通に学院生活を送っている。原因は先程見た夢である。しかも、今回が初めてというわけではなく、もう何度も見た夢。
幼い頃からその夢を見ており、その事を周りに話すと、乙女ねと冷やかされたものだ。
近年はその夢も見なくなり、すっかり忘れていたのだが、サモンサーヴァントが近づくようになって再び見るようになった。
(何かの暗示かしら?…まあ、気にしても仕方がないわ)
キュルケは鏡台の前で身だしなみを整え終わると、急いで部屋を飛び出した。
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