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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0417話
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ムの能力の1つである吸収だ。
 確かに魔力を全身を雷と化している今のネギに対してスライムの物理攻撃は効果がないだろう。だが、それが転生特典である吸収となれば話は別だ。

「ぐぅっ!」

 手を構成していた雷の魔力をそのままスライムに吸収され、苦痛の声を漏らすネギ。だが、すぐに吸収によって失われた腕へと魔力を流してその腕を回復する。

『おおっとぉ、なんとアクセル選手がグリフィンドラゴンではなくスライムを召喚したぞ! しかも呪文も無しの無詠唱だ!』

 そんな声を聞きつつ、俺もまたネギと同様に魔力を使って身体を構成する炎を回復していく。先程ネギに食らったダメージが予想外に大きかった為か、異形化状態の俺の身体は所々が白炎としての姿を現している。
 ネギの攻撃でダメージを受けた俺。スライムによって右手を消滅させられたネギ。今の一連のやり取りで行われたダメージ量だけで言えば俺の方が有利だろう。だが、その前の影のゲートを使った時のダメージを含めればギリギリ互角って所か。
 だが、幸い魔力量で言えば俺の方がネギよりも上な為に回復力に関しては俺が勝っているのだ。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……ふぅ。やっぱりアクセル君は強いね。けど、絶対に勝てない程に差がある訳じゃない。でも持久戦になれば魔力量の関係で僕の方が不利なのは事実。つまり、勝つ可能性があるとすれば短期決戦。だから……行くよ。僕の最後の切り札で!」

 再び雷速瞬動を使用し、俺との距離を取るネギ。
 まだ切り札がある訳か。どれだけ引き出しの数が多いのやら。だが、短期決戦をやるというならこちらとしても望む所だ。

「いいだろう、来い。俺としてもこのまま持久戦になって勝つというのは余り面白くないからな」
「うん、これが……正真正銘僕の最後の切り札だ!」

 雷天大壮2の状態から、魔力を両手へと集中し呪文を唱え始めるネギ。
 その様子を見ながら、俺もまた炎を操り、凝縮し、圧縮してていく。

『双腕解放、右腕固定、千の雷。左腕固定、雷の投擲。術式統合……雷神槍、巨神ころし!』

 遅延魔法として使っていた左腕の雷の投擲により作り出された10mを越す長さを持つ魔法の槍。その槍へと左腕同様に遅延魔法として使っていた右腕の千の雷を挿入する。それはあたかもビームライフルにエネルギーパックを装填するかの如く。そして現れたのは千の雷を内包する、まさに雷の魔槍とも呼べる程の存在。
 これは……拙い! ネギとの戦いの中でも幾度か働いた念動力が、最大級の警戒を発しているのが分かる。あの一撃をまともに食らえば混沌精霊として存在している俺でも暫く戦闘不能になる程のダメージを受ける。
 かと言って、俺の腕に圧縮されている炎はまだプラズマへと変わりきってはいない。なら、どうする? つまりそれ以
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