魔法先生ネギま!
0417話
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かげで間に合ったよ」
しかし、ネギにとってはその庇って貰った時間で十分だったのだろう。感謝の言葉を述べながらさらに両腕に魔力を集中させる。
……待て、両腕だと?
『左腕、解放固定、千の雷。右腕、解放固定、千の雷……双掌掌握!』
な、に……? まさか、闇の魔法を二重に使用したのか!?
これは確かに予想外。指をパチンと鳴らして、獅子と虎の炎獣を俺の背後へと控えさせる。
その様子を見ながらこちらへとゆっくりと歩いてくるネギ。
「まさか闇の魔法の重ね掛けとはな。通常の魔法ならともかく、俺の方が先に習得した筈の闇の魔法でまで驚かされるとは思わなかったな」
「ふふっ、あのアクセル君を驚かせただけでもこれを開発した甲斐があったかもね。切り札その2、雷天大壮2と言った所かな。……行くよ!」
キュンッという音がした次の瞬間には、既に炎獣2匹はネギの攻撃によりその存在を保つ事が出来なくなっていた。まさに雷そのものとでも表現すべきその速度。先程までの雷速瞬動はそれを使った後に一瞬ではあるが動きを止め、そこから再度雷速瞬動を繰り出すという形だったが……この雷天大壮2は違っていた。一切の溜めが無い状態で雷速瞬動を繰り出しているのだ。そして溜めがないという事は常時その速度を出せるという事。そしてそれは同時に俺の魔力障壁を先程まで以上の速度で攻撃出来る訳だ。即ち。
「ぐっ! 保たないか!?」
魔力障壁に加えられるダメージが先程までとは比べものにならない!
ネギの攻撃を受ける事にひび割れていく魔力障壁。そしてやがて……
ガシャアアアアンッ、とまるでガラスが割れたような音を立てて魔力障壁そのものが砕け散る。同時に。
「カク打頂肘!」
「ぐぉっ!」
魔力障壁を破った勢いそのままにネギの放った鋭い肘が俺の鳩尾へと埋まる。
雷速瞬動の速度と雷天大壮2という闇の魔法の重ね掛けによる一撃の威力増大。それらの結果、放たれた一撃は俺を構成している炎へと大きなダメージを与えていた。
そのまま闘技場の壁際まで吹き飛ばされ、咄嗟に壁を蹴って衝撃を殺して地面へと着地する。
だがネギへと眼を向けたその瞬間、既にネギの姿は俺の目の前にあり……
「スライムッ!」
殆ど反射的と言ってもいい反応でスライムの触手を空間倉庫から伸ばし、盾として展開する。
「そのスライムで魔力を纏った攻撃は防げない筈!」
鋭く叫びながら、その拳がスライムへと打ち込まれるのを見てニヤリと笑う。
「っ!?」
その俺の笑顔を見た瞬間、恐らく咄嗟の判断だったのだろうがスライムへと放たれた拳を引くネギ。だが遅い!
スライムに埋まっていたネギの手が引き抜かれる直前、ネギの手は文字通りに消滅する。
そう。スライ
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