第一部「吉良吉影は眠れない」
第二話「スタンド使い」
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
って言うんだよぉ〜。」
いや、登校中に私に喧嘩をふっかけているよ。君は…。
「…。はぁ…。さっさと言え。」
「ぇ?いいのぉ?」
「ぁぁ…。早くしろ。私の気が変わらないうちにな。」
今すぐにでもお前から解放されたい。それで解放されるなら私は決行する。平穏な生活さえできればそれでいい。
「そのスタンド使いの件なんだけどよぉ〜。どうやら増やしている奴がこの杜王町に潜んでいるらしいぜ。」
「…。増やす?どうやってだ?」
「へ?お前知らんの?てかお前もそうじゃないのぉ〜?」
私がそうだって?何がだ?心当たりは何一つない。生まれついてできたものだと思うが…。一応だ。念のため聞いておくとしよう。
「何がだ?さっさと説明しろ。」
「ぇ?おぅ。んと、詳しくは俺も知らねぇ。
ただ、そのスタンド使いを増やしている奴は弓と矢を使っていたそうだ。」
「弓と矢…。つまりそれを回収すれば増えなくて済むということか。」
「まぁそういうことよぉ〜。んで、お前さん、本当にやる気なのか?」
さっきまでふざけた口調で話を進める有伍は打って変わって、ドスの効いた声で私に問う。
「なんだ?まだ何かあるのか?」
「それがな…今、お前さんは弓と矢を回収とかなんとか言ってたけどよぉ〜。それがな…つい最近破壊されて発見されたんだとよ。それでもまだ増えている一方…もしかしたら関連なんてないかもしれねぇな。」
「何!?破壊…だと?」
確かにそれはおかしい。不自然すぎる。弓と矢が疑問視されている中、破壊され、それでもまだ増え続ける。明らかにその弓と矢に何かがあるように見えなくもない。
「有伍、他に何かあるのか?」
「ぉーおー。やっと話を聞くようになったかぁー。そうかそうかぁ〜。」
「うるさい。早く言え。」
「そう急かすなってw」
私はふざけた態度を取る有伍に向けて、スタンドを発現させる。
いい加減つまらない戯言は聞き飽きたところだ。そろそろうっとおしくなってきた。
「おいおい、マジかよ。な、なぁ?落ち着こう?落ち着こうかぁ〜。」
「君は私をイラつかせるのが得意のようだな。まぁ、いざとなれば、私は君を始末するが?」
「な、なぁ?落ち着こう?そんな物騒な事いわずにさぁ〜。」
とても気分が悪い。気が変わった。やはりこのバカの相手をするというのがアホらしい。こんなマヌケに構っていられるか。
「フンッ…まぁいい。私一人でも見つけ出し、木っ端微塵に吹き飛ばしてやる。」
「おぃおぃ…そんな怒るなって!」
「うるさい、お前はもう用済みだ。消えろ。消えないなら私が君を消す。」
有伍は観念したのか、私に背を向け、しょんぼりと帰っていく。私を友人とし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ