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吉良の奇妙な生活
第一部「吉良吉影は眠れない」
第二話「スタンド使い」
[後書き]

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オマケ 第一話「吉良のネクタイ」


「ふっふふーん♪」

今日は待ちに待った日だ。先日、新発売のドクロ柄のネクタイを予約し、ついに今日・・・私の元へと届く。とても楽しみだ。
発売日当日に私の手元へ来るように私は前もって半年前から予約に踏み切っていた。
なぜそこまでするかって?
フフフ…。いいだろう特別に話そう。

それは1年前、私はファッション雑誌を読むようになってからだ。14回目のクリスマスの時、両親、親戚からもらったプレゼントはすべて、そういう類の雑誌ばかりだった。正直、周りのやつらが羨ましかった。ゲームにケータイとあらゆる類の電化製品を手にいれる。一般人の子なら憎むだろう。しかし私は違う。皆とは生活が異なりすぎているからだ。羨ましいとは思うものの、欲しいとは一切思わなかった。もらえるものならもらう。なんでもよかったのだ。
しかし、この年頃の男の子に雑誌など渡されても誰しもが困るだろうな、だが・・・なんと私はハマってしまったんだ。どうでもいいとさえ思っていたものの、いざ読んでみると面白いし、興味がわいた。特にネクタイ。あれは紳士たるもの神器と呼ぶにふさわしい代物だ。絶対に手に入れなければならない。こうして私はネクタイを集めたり、試着することが趣味の一貫になった。
それからだ。私の退屈すぎるどうでもいい人生はバラ色に染まった。ファッションというすばらしき世界に出会えた。それがなにより私が平穏を望む上での必須となった。

それが今ある私、そして未来もあるべき自分だと私は思っている。




ピーンポーン。

「宅急便でーす。」

お?どうやら私のブツが届いたようだ。しかもそれは数量限定品だ。通常の額よりははるかに高価だが、私としては手に入れなければならない品。手放したくはないのだ。

「はい、えっと、吉良・・・吉廣様ですね?」

なんだと・・・親父・・・だと!?

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