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少年と女神の物語
『中華の鍛冶神』編
第七話
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離れると大変なことに・・・」
「というと?」
「私はまだまつろわぬ神のままですし・・・狂気を振りまく存在なので・・・」

 どうなるのかは分かったけど、なんでソウ兄?愛の力とか、そんなものでどうにかなるものじゃないはずなんだけど・・・

「で、それを抑えるためには、自分自身に宿敵にあったと誤解させ、そちらに意識を傾けるしかないので・・・」

 ん?何か今違和感を感じたぞ?

「宿敵って、神殺しの魔王、カンピオーネのことだよね?」
「ええ、その通りです」
「まさか、ソウ兄は気絶してるんじゃなくて・・・」
「死に掛けの状態で神殺しに成功し、いまだに意識が戻らないだけです」

 ソウ兄が一気に遠い存在になった!?そして、いやな予感の正体はそれ!!?

「・・・驚きすぎて冷静になった。もういいや、離れなければいいんなら、アー姉がソウ兄を運んで?案内とかはするから」
「あ、はい。分かりました」

 アー姉はソウ兄を背負い、立ち上がりました。
 流石は女神様、全然辛そうではありません。

「確かここのはずなんだが・・・お、立夏。それと、始めてみる娘に背負われてるのは武双かな?」
「あ、リズ姉!」

 教会の敷地を出るあたりでリズ姉にあったので、そのまま状況の説明とアー姉の紹介をしながら、昨日ソウ兄が泊まったと言っていたホテルに向かうのでした。終わり!



◇◆◇◆◇



「以上、立夏ちゃんによるハイテンションな説明でした!」
「ほんとにハイテンションだな・・・ま、理解はできたからいいけど」
「おーい、開けれないから誰か開けてくれ」

 ちょうど説明が終わるタイミングで、リズ姉が帰ってきた。
 立夏は結界の作業で忙しそうなので、俺が開ける。

「お帰り、リズ姉」
「ただいま。とりあえず、これだけあれば足りるか?」

 リズ姉はそう言いながら両手で抱えた荷物を見せてくる。

「両手で抱えるほどじゃあ、ドアも開けれないよな・・・多分、足りると思う」

 その量に本能的には満足していないが、これ以上手間を掛けさせるのも気が引ける。

「あ、勘違いしてるみたいだけどこれだけじゃないよ」

 リズ姉はそう言いながら、部屋に入ってきました。大量の、二十人分はあるんじゃないか、と言う量の食べ物と共に。
 いや、さすがにこの量は無理だろ・・・

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