第四話 月の女神と妖精王
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むー……月光困惑?」
アルテミスのもつ弓が光った
すると
「ブォォォオ!ブォォォオ?」
ミノタウロスは周囲の地面を切りつけ始めた
「な、なんだ?どうしたんだ?」
と俺の目の前のギャラリーが言った
「あいつの必殺技の一つさ。今のは相手に幻影を見せる技だ。あいつの色はオレンジ、赤と黄色の中間色、あの弓は赤らしさを、あいつのアビリティは黄色らしさをよく反映しているのさ。見てな、あいつは強えから」
「なるほど……自分は赤のレギオン所属ですがあの頃の異名はよく知ってますよ」
「ああ、あれか……」
俺としては不本意なオレンジの異名…領土戦で俺とオレンジが常に一緒にいるから着いた異名
「月の妖精女王あなたと二人合わせて《真夏の夜の悪夢》って呼ばれてましたもんね。仲の良い夫婦ですよね」
「……君名前は?」
「ネオン・バンディットですが……」
「よし、これが終わったら速攻で勝負しかけに行くから覚悟しておけよ」
「すみませんでしたぁ?」
1秒とかからずに土下座するネオン君
「ま、そろそろあいつの最強の能力が見れるよ」
上を見るとオレンジの必殺技ゲージが最大になっていた
そして左を見ると穴だらけになった岩が
(30秒の間にゲージ一旦消費して再度MAXまで溜めるとか…すげえな……)
「ブオオオオ?」
斧を振りかぶりオレンジに襲いかかった
だが……
「ざーんねーん、私の勝ちだよ!」
ギリギリと弓を引き絞り
「月獣生誕射?」
必殺技のコールと共に矢を放った
それは近くの木に当たりオレンジの必殺技ゲージがみるみる減っていった
それに呼応するように矢の刺さった木がオレンジ色の光に包まれ変形し始めた
そしてそれは……
「ギュヤァァァァァァァァアオ??」
巨獣級のエネミーになったのだった
これがオレンジ・アルテミスの最大にして最強の必殺技月獣生誕射
矢の当たった無生物オブジェクトをテイム状態のアルテミス・エネミーへと変換する技だ
しかも、これは本体が倒されるか加速を辞めるまで使い続ける事が出来るのだ。まぁ、他の必殺技が使えなくなるという欠点はあるが1対1ではほぼ負ける事は無く無制限中立フィールドでの領土戦をやっていた頃は俺が一緒にいたからなおさら無敵
俺たちのコンビが成立し無双し始めたのが丁度真夏、相手からすれば悪夢のような組み合わせ
故に真夏の夜の悪夢
「これで終わりよ!やっちゃえ?」
ミノ
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