第76話 少年達は離れてしまうようです
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言うか……待ちきれなかったと言うか、どうしようも無かったと
言うか……。体が勝手に?と言えばいいのか………。」
「…………はぁ。いや、俺も少々意地悪が過ぎたか。以前話したな、"修正力"と言うものについて。」
問いにフェイトは首を傾げ、ツェラメルは思い出すように米神に指を当てた後、同時にポンと手を打つ。
・・・無駄に可愛いな、こいつら。
「ええと、確か……"この世界における大まかな道筋・物語の帰結から大きく外れない様にする力"、だっけ。」
「そう。それに改めて加えるが……まぁ、察しはついているだろう。"それを成しているのは創造主神であり、
俺達も彼(彼女?)の力に抗えていない"、と言う事だ。」
「つまり私達はシュウマが言った通り、"ネギ・スプリングフィールド達に倒される。その為に彼等をこちらに
残す為、私を操った"………と?」
「操った、と言えば抗う余地があるように聞こえるな。"そうなる事は初めから決められていた"と言うべきだ。」
この僅かな事実で、この二人は事の大きさ、そして重大性を真に把握したのだろう。
フェイトですら顔が青ざめているように見える。そう、つまりは―――
「分かったか?俺達の計画を成すには、我に力を与えて下さった主神殿を倒すか欺くかしないといけないんだ。
その為の算段は、付いてはいる。」
「そんな馬鹿な……!彼の力の欠片でしか無い私達が倒せるとでも?」
「残念ながら、その方法は話せない。が、俺達とお前達が居てこそ成功する………とだけ言っておこう。」
「私達がやっている作業がそれの助けになると言うのならば、グズグズしていられないわ。
『フェイト、次の段階に移行する。急ぎ掛かれ。』」
「了解。」
いつものボロローブを纏い『造物主』モードになると、先程の消沈具合が嘘の様に命令を下すツェラメル。
その命に従い、フェイトも転移でどこかに行く。・・・さっき言ったの半分出鱈目だから、こいつらが
何やっているか分からないんだけどな。
さて、俺もそろそろ次の段階に移らないと間に合わんだろう。
「彼等もこんな気分だったのかな……?と、分かる訳も無いか。」
俺の計画の理念と良く似た事を成した二人の事を思い、独り言ちる。気にしても仕方ない事だ。
何故なら、俺はもっと多くの理解者が居るのだから。
「さぁ始めるぞ!絶対神を刈り取る祭りだ!!」
『『『Yes.mymaster!』』』
「は〜い!」
「・・・はい。」
・・・若干、纏まりが無いせいで締りは無いが。それでも、それこそが俺達らしさだ。
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