第76話 少年達は離れてしまうようです
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は?」
「300キロ、です。」
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
千雨さんの叫びに、鳥がバサバサと飛び去った。・・・あんまり叫ぶと、魔獣が来るんですが。
Side out
Side 愁磨
「………………………で、何か言い訳は?」
「「ありません…………。」」
「げ、猊下!無礼とは存じますが、発言する許可を頂きたく存じます!」
「発言を許す。言ってみろ、ヴァナミス。」
「ハッ!寛大なご処置、天上へ轟こう幸せの至り!そ、その、此度の失態は、私の出過ぎたが為の所業!
裁くのならば、どうぞこの私めを!!」
「ならん。今回の件は明らかにツェラメルとフェイトの責任だ。仮に貴様のせいだったとしても、
下の者が犯した責任は上の者が負うのだ。満足したのならば下がれ。」
「……ハ、御意に。」
俺の言葉に、若干の惑いつつヴァナミスは下がる。残されたのは俺と、素顔のツェラメル、そしてフェイト。
常と違うのは、二人が正座して項垂れている事と、俺がそれを見下ろしている事。
無表情のフェイトと違い、反省してます、と言った感じのツェラメル。歳は同じくらいだが、態度も姿も真逆だ。
フェイトが薄く青がかった白い短髪であるなら、ツェラメルは赤みがかった金髪ロングである。
・・・とまぁ、んなこたぁどうでもいいんだ。
「俺は何度も注意したよな?ここ一週間程度は事を起こすなって。
ゲート破壊で計画が遅延される日数など、一日二日で済む事だろうが。」
「しかしだね、愁磨。それでツェルにかかる負担はそれなりに大きくてね。」
「ならば尚の事だフェイト。高々10分も待てば、あいつ等は観光しに出かけた事だろう。
帰るとなれば俺が出向けばよかっただけの事………それをまぁややこしくしたな。
自分の女を慮るのは大変結構だが、お前はそれで些か以上に浅慮になる嫌いがある。分かっているだろう?」
「か、返す言葉も無い………。」
今度こそ項垂れるフェイト。こうして見ると、ネギと同年代の子供にしか見えないんだがな。
だが、こいつらは背負う覚悟と世界が違う筈だ。・・・・・・恋は盲目と良く言ったものだな。
しかしそのせいで、俺の目算と計画は台無しだ。ネギ達は一週間で帰り、騒ぎを知った時にはもう手遅れ―――
と言う筋書きだったんだが。久しぶりに修正力を目の当たりにした気がする。
「シュウマ、その、言い訳だと思われるかもしれないのだけれど……一応、聞いてくれる?」
「宜しい。発言を許可しよう、ツェラメル君。」
「あ、あのね?私も不思議だったけれど、何と
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