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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第164話】
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子に疑問符を浮かべていると――。
「……あ、貴方が望むなら……そ、その……ゴニョゴニョ……」
「……?」
何故かどんどん声が小さくなり、自身の胸の前で両手の指をもて余すかのように弄っていた。
言いにくいのか、徐々に顔も真っ赤になり――。
「……ムラクモ」
「ふゃぁっ!? な、なに!?」
狼狽し、コロコロ表情の変わるムラクモに苦笑しつつ――。
「また来るよ。 福音ともまた会うって約束したしな。 じゃあな、ムラクモ」
「あっ……ひ、ヒルトっ」
俺の名を呼ぶムラクモ、だが既に開いたドアから光の奔流に乗った俺は徐々に遠ざかる彼女の姿を眺める事しか出来なかった――。
光の奔流に呑まれて消えていくヒルトを、黙って見届けたムラクモはソッと唇をなぞる。
「……つ、次はちゃんとしないと……。 ……嫌がらないかな、ヒルト……」
そんな呟きが光の奔流に呑まれる。
そしてドアを閉じるとコア・ネットワークを福音に繋げようとするが――。
「……やっぱりダメか。 ……何とか福音とのネットワークを繋げないと……」
そんな独り言を呟くと、近くの椅子に座ってムラクモは空を眺めた――。
――バス内――
意識が覚醒すると、まだカラオケ大会が続いていた。
『止まらないスピードでー♪ 想いがあーふれーていく♪――』
何と曲が変わっていた。
あれほど同じ曲ばかり歌っていたので最後までいくのかとも思ったのだが――。
まあ同じ曲よりかはましだがな、これが。
そんな感じで歌を聞き入り、外を見るとバスはサービスエリアに入っていく。
どうやらここで昼食の様だ。
ご飯が食べられると思ったら不思議とお腹が空いてきた。
停まるまで続くカラオケを聴きながら、俺はサービスエリア内をただ眺めていた――。
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