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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第164話】
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、意識を集中するとそこから光の奔流が現れ、流れに逆らうこともせずに俺の意識は流されていった……。
意識が覚醒すると、前に来た時と同様の無機質な床の上に立っていた。
前と違うのは、霧が晴れ、周囲一帯を見回す事が可能ということだろう。
……と、向こう側から駆けてくるムラクモの姿が見えた。
「ヒルト、お待たせっ。 次からは私が居る所に出るように設定し直すよ」
「あぁ。 まあ何処だろうとムラクモに会えるなら構わないさ、俺はな」
そんな何気無い言葉にも、ムラクモは反応するように頬を染める。
「な、何言ってるんだか。 ……ぅ、ぅれしぃ……けどね。 ……ぅん」
こうやって見る限りは、確実に人間世界でも違和感なく生きていけそうなのだが……。
そんな風に考えつつ、ムラクモを見ていると口を開いた――。
「そういえば、何だか楽しそうな声が聴こえてたんだけどあれは? 歌っぽい様な……」
「ん? 歌を知ってるのか?」
「勿論よ。 コアの中には歌う子もいるしね」
言いながらムラクモは両手を前に組み、そのまま前へ迫り出す。
「そうなんだ。 何かと不思議だな、お前たちコアって……。 今こうして話も出来るし、何で出来るのかわかる?」
「……うーん。 気づいたら私たちに意識があったからよくわからないんだ。 ごめんね?」
「いや、気にするなよ。 ……てか何気にコア扱いだな。 こうやって話が出来るのに何だか物扱いみたいでごめん」
「え? ……ううん、大丈夫。 ……へへっ。 何だかんだでヒルトって優しいよね? でもあまり優しいと勘違いしちゃう子も出てくるからね?」
「……そうだな。 俺自身は優しいと思わないんだが……気を付けるよ。 そこまでモテるとは思わないがな」
言って、上を見上げると頭上には青空が広がっていた。
そんな俺を見たムラクモも、同じ様に空を眺める。
「……貴方、今モテてるじゃない。 それも皆代表候補生の子達で」
「……そうだな。 ……何で俺なんかを好きになったのかな、皆」
そんな呟きが辺りに響く――そして、ムラクモが答えた。
「……皆、各々に貴方を好きになった理由があるはずよ? きっかけと、その想いを大きくさせるような出来事がね。 私は……貴方の頑張る姿を見てから……かな?――なんてねっ」
はにかみながら応えるムラクモ。
その様子は、まさしく恋する女子の様だった――多分。
「……そろそろサービスエリアに着く頃かも。 じゃあヒルト――はい」
言って、ムラクモの隣にドアが現れた――と、何故かもじもじし始めるムラクモ。
その様
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