魔法先生ネギま!
0416話
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は驚嘆の一言に値するだろう。恐らく何らかの術式兵装だろうが……だが思わず苦悶の声を上げたのは俺ではなくネギだった。
繰り出された拳は俺の展開する魔力障壁に阻まれ、俺の身に届かない。
「なるほど、確かに今の一撃の速度は予想外と言ってもいい。だが、幾らその身に雷を纏ったとしても、拳の威力その物が足りなかったな」
現在のネギはその身に雷を纏っている。その姿は、俺の獄炎煉我の雷バージョンとでも言うべき代物だ。恐らくその効果は速度特化。確かにその速度は瞬動を使った俺よりも速いかもしれないが、それでも昨日のラカンの動きを体験した俺には対処出来ない程ではない。そして。
「生命ノ宴」
ネギが驚異的な速度で動き回りつつも何とか俺の魔法障壁を抜こうとしているのを尻目に、右腕を小太郎の吹き飛ばされた方へと向けて炎獣を解き放つ。その数、約100。100匹近い鳥と虫の炎獣が吹き飛ばされた小太郎へと向かって群がっていく。
「小太郎君!」
ネギの声が響き、再び一瞬にしてその姿を消す。次に現れたのは炎獣の向かう先。即ち小太郎の目の前だ。
「はああぁぁっ!」
そしてそこから始まるのはまさに速度特化の真骨頂と言うべきか。本来なら岩すらも溶かす熱を持っている筈の炎獣を一撃で数匹、十数匹と叩き落としていく。
放たれた100以上の炎獣をネギが全て倒すのに要した時間は約10秒。そして炎獣を倒して上がった土煙の中から真上へと飛び出し……
『術式解放、完全雷化……千磐破雷!』
全身に雷を纏った……否、まるで俺の白炎ノ宴のように雷で構成された身体になったネギが突っ込んでくる。
ゾクリ。
本来であれば防げる筈の一撃を放たれた俺は背筋に冷や汗を滲ませ、同時に念動力がその攻撃の危険性を知らせてくる。
「ちぃっ!」
右手をネギの方へと向けて、生命ノ宴を用いて大量の虫型の炎獣をまるでマシンガンのように撃ち放つ。もちろんこんなものでネギを倒せるとは思ってはいない。今のネギからはそれ程の危険度を感じるのだ。そしてそのまま……
「俺を忘れるなやっ!」
背後からはその叫びと共に10匹近い気で形作られた犬がこちらへと突っ込んでくる。
疾空黒狼牙か!
虫型の炎獣を放っている右手は使えない。残っている左手を大きく振るって炎を幾重にも俺の周囲へと巻き付ける。同時に影を展開し……
放たれた狗神は炎によって燃やし尽くされ、その炎の熱が小太郎をも僅かに焦がす。そして……
「はぁああぁぁぁああぁぁっ!」
虫型の炎獣を全てその雷で破壊し、俺のいた場所へとネギが突っ込んで来た。
ガガガガアアアアアアアアアアアッという破壊音が闘技場内へと響き渡る。
『も、もの凄い攻防。まるで本物の雷の如く縦横無尽に
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