魔法先生ネギま!
0416話
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狼系の亜人であり、魔法は使えませんが気を使った戦闘は高い評価を得ています』
ネギと小太郎もまた、実況の声を聞きながら闘技場へと進み出てくる。
そして闘技場の中央で向かい合う俺とネギ、小太郎。
「……負けないよ」
最初に口を開いたのは、ネギだった。小太郎もまた、ネギのその言葉に頷きながら口を開く。
「そやな。俺達もここまで昇ってくる為に必死に鍛えてきたんや。そうそう簡単に負けてやれる訳はないわな」
ニヤリとした、自信に満ちた笑みを浮かべる小太郎。
なるほど、気力体力実力共に十分か。
「そうか、なら俺も本気で掛かっていかないといけないな。それが望みだろう?」
「ああ。俺は京都の時と、麻帆良に来てからの勝負で負け越してるし」
「僕はマスターへの弟子入り試験の時の戦いと、麻帆良祭での武道会決勝戦」
それは、どちらも目の前の2人が俺に実質的に負けたといえる戦い。
いや、弟子入り試験に関してはエヴァに弟子入りを認めさせたのだから負けたとは言い切れないと思うが。
『今日こそは、勝つ』
ネギと小太郎が同時に言い放つ。そしてその身に溢れる魔力や気。
ぶわぁっとばかりに周辺へとその余波が広がる。
『おおっと、お互いが闘技場中央で睨み合う。予選から始まったとも言える因縁の対決。果たして勝つのはナギの名を継ぐ者か。それとも大魔王アクセルか! では、試合……開始っ!』
開始の合図と共に、ネギが後衛へと下がり小太郎が前衛へと進み出る。
最初から作戦は決めてあったのだろう。その行動には一瞬の迷いすら見えなかった。
「いくでぇっ!」
その手に狗神を纏わせ、こちらの懐に飛び込んでくる小太郎。ネギは背後で闇の魔法の準備をしている。
その様子を確認しながら、影を操り影槍を50本程放つ。
今までの小太郎ならこれを回避するので精一杯の一撃。だが。
「今の俺にこんなもんが効くかぁっ!」
部分獣化とでも呼ぶべきか。右手だけを獣化させて影槍の一撃を尽く弾き飛ばしてさらに俺との距離を縮めてくる。
「今度はこっちの番や!」
その手に狗神を纏いながら、瞬動でこちらの懐へと入り込みその拳を放つ!
パンッと、先程の影槍にしてやられたようにその拳を影を纏った右拳ではじき返してその場で素早く一回転。
「っ!?」
小太郎が異変を感じた時には既に遅く、大きく振り回された竜の尾がその身体を闘技場の壁際まで弾き飛ばす。
『我と盟約を結びし者よ、契約に……』
数の差を補おうと、グリフィンドラゴンを召喚しようとしたその時。いつの間にか後衛で闇の魔法を使っていたネギの姿が目の前にあり、その拳が放たれた。
「ぐっ!」
予想外の一撃。その速度
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